直接脱硫
【英】: direct desulfurization
常圧蒸留残油または減圧蒸留残油のようにアスファルテンや金属分を多く含んだ重質油を直接水素化脱硫することを直接脱硫という。 アスファルテンや金属分(特にニッケル、バナジウム)は脱硫反応の障害となるため、運転条件は間接脱硫に比べて過酷である。また、触媒は間接脱硫用に比較し、コークスの生成とかアスファルト分の分解抑制、耐金属性が高度に要求される。Co 、Ni 、Mo のほかに W 、Cr 、Fe 、Ti などの成分が担体に担持されているが、詳細な成分は不明である。反応条件は、圧力 70 ~ 210kg/cm2 、温度 370 ~ 480 ℃で間接脱硫より過酷である。脱硫レベルは、いわゆる新直接脱硫で製品脱硫残油の硫黄分を 0.1 重量%にすることが可能である。直接脱硫のプロセスとしては、わが国で採用されているものでは、Gulf-HDS 6 基、UOP アイソマックス 2 基、ユニクラッキング-HDS 2 基、Shell 式 HDS 、RCD ユニボン、Chevron-VRDS 各 1 基、合計 13 基、484 千 b/d のプロセスがある(1985 年 3 月末現在)。 |

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