ダムの造り方 (だむのつくりかた)
ダムはとても大きな構造物で、建設による地域社会や周辺環境への影響も大きなものがあります。そのためダムを造るときは、安全性や経済性はもちろんのこと、地域社会や環境への影響にも最大限の配慮をしなければなりません。コンクリートダムの本体の一般的な建設手順(工事段階の手順)です。 ■工事の準備 資材を運搬する道路をつくったり、川を工事に影響のない場所に切り替える工事(仮排水路の建設)などを行い、ダム工事の準備をします。 ■仮設備の設置 ダム工事から発生する汚れた水をきれいにする濁水処理施設を設置したり、コンクリートをつくるための設備を整備します。これらは工事が終了したら撤去されるので「仮設備」とよばれます。 ■基礎掘削 ダムの基礎地盤を露出するため、河床や堤体側面を掘削し、弱い岩盤やゴミ・泥などを取りのぞきます。 ■基礎処理工 基礎岩盤の軟質部分や割れ目を補強し、ダムと基礎地盤を密着させるためにボーリングした穴にセメントミルクを流し込みます。専門用語で『グラウチング』といいます。 ■コンクリートの打設 コンクリートをクレーンやダンプなどにより運び、あらかじめ設置した型枠の中に打設します。 ■管理設備の設置 ダムを使用する際に必要な管理設備(取水設備、警報設備など)を設置します。 ■試験湛水 工事が完了したら、水をため、異常がないことを確認します。 【建設事例】 重力式コンクリートダム(→知識を深める:ダム建設工事(福智山ダム)) ロックフィルダム(→知識を深める:ダム建設工事(金峰ダム)) |
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