その他の生物での分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 02:00 UTC 版)
免疫グロブリンは無脊椎動物には見られず、軟骨魚類以降の脊椎動物で見つかっている。それぞれの生物ごとに複数のクラスの免疫グロブリンを持つが、その種類は綱ごとに違いが見られる。IgMのみが脊椎動物のすべてで共通に見られる。 軟骨魚類 IgMの他にIgW、IgW (long)、IgNARと呼ばれるクラスを持つ 硬骨魚類 IgMとIgD、IgT(IgZ)を持つ ハイギョ IgM, IgW, IgW (long) を持つ 爬虫類 IgMの他、IgYと呼ばれるクラスを持つ 両生類(アフリカツメガエル) IgMの他、IgXとIgYと呼ばれるクラスを持つ 鳥類(ニワトリ) IgM、IgA、IgYを持つ 哺乳類 IgM、IgD、IgG、IgA、IgEの5種類を持つ また、同じ哺乳類でもサブクラスの種類には種ごとに違いが見られる。例えばヒトIgGのサブクラスがIgG1〜IgG4の4種類であるのに対し、マウスIgGではIgG1, IgG2a, IgG2b, IgG3の4種類である。 関連する話題として、軟骨魚類と硬骨魚類はともにクラススイッチを起こさない。生物のうち免疫グロブリン抗体にてクラススイッチを起こすのは、両生類・爬虫類。鳥類・哺乳類である。 両生類と爬虫類に共通してIgYが見られる。哺乳類と鳥類に共通してIgAが見られる。IgEは哺乳類だけに見られる。
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