その他の特徴による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 17:08 UTC 版)
震源断層(しんげんだんそう,英語: earthquake rupture) 地震を起こした断層のこと。通常は地下にある。大きな地震では複数の断層が連動して動く場合がある。 地震断層(じしんだんそう,英語: surface rupture) 地震時に地上に出現した連続した割れ目やずれのこと。通常は震源断層の上端に相当する。地表地震断層とも言う。地震を起こした活断層の直接的な地表への現れに限定して用い、2次的に生じた小規模な断層は地表地震断層とは呼ばないようにしようとする動きがある。 お付き合い地震断層(おつきあいじしんだんそう,英語: subordinate fault) 単独で活動して大規模な地震を引き起こしたのではなく、他の地震の結果として受動的に断層が動いた物。ただし、震源断層やその分岐断層と直接つながっている断層は含まない。2016年熊本地震では230本以上が発見され、その変位量は数センチメートルから数十センチメートルだった。地形と断層変位には相関があり、その一部は地形から活断層と認識された物もあるため、過去から類似の断層運動が蓄積している場合もあると考えられる。 伏在断層(ふくざいだんそう,英語: blind fault) 断層運動によるずれが地下深部でのみ生じたり、またはずれた後に急激に土砂で埋められたりして、地表では確認されない断層のこと。 雁行断層(がんこうだんそう,Template:Lang-ent) 大規模な地質構造の変動に伴い出現する断層群のこと。並行断層とも言う。断層帯の延びの方向と45度程度の角度をなして、複数の断層が並んで出現する様子(例えばカタカナのミのように)を、雁の飛行に例えて命名された。 共役断層(きょうやくだんそう,英語: conjugate faults) 同一の応力下で、互いに90度程度斜交した断層面が形成され、断層のずれの向きが互いに逆向きを示す断層。断層面の延長上から見た場合、×やу字状などの配置にある。 構造線(こうぞうせん,英語: tectonic line) 断層を境に、地質が大きく異なる断層のこと。他の断層よりも長い傾向にある。中央構造線、糸魚川静岡構造線、棚倉構造線、仏像構造線、柏崎千葉構造線などがある。 火山性活断層(かざんせいかつだんそう,英語: volcanic active fault) 火山活動に伴い火山体周辺に形成される、一過性の活断層である。
※この「その他の特徴による分類」の解説は、「断層」の解説の一部です。
「その他の特徴による分類」を含む「断層」の記事については、「断層」の概要を参照ください。
- その他の特徴による分類のページへのリンク