しゅしょうしめい‐せんきょ〔シユシヤウシメイ‐〕【首相指名選挙】
読み方:しゅしょうしめいせんきょ
首相指名選挙(しゅしょうしめいせんきょ)
国政の最高責任者である内閣総理大臣(首相)は、国会議員の中から、国権の最高機関である国会の議決により指名される。通常、政権与党の党首格が指名され、新しい首相となる。
首相指名選挙は、衆議院と参議院のそれぞれ議院で、投票により実施される。過半数の得票を得た候補者が首相に指名される。もし、1回目の投票で過半数に達する候補者がいなかった場合は、上位2名による決選投票を行う。
衆議院と参議院が互いに異なる指名をしたらどうなるのだろうか? 過去の事例では、1998年 7月30日に行われた首相指名選挙で、衆議院が(故)小渕恵三氏の指名を議決したのに対し、参議院は菅直人氏の指名を議決した。
このような場合、両院協議会を開いて新首相の指名について協議することが規定されている。両院協議会を開いても意見が一致しなければ、衆議院の議決が国会の意思となる。このことは、衆議院の優越を示した一つの例だ。
(2001.04.27更新)
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