佐渡の車田植
名称: | 佐渡の車田植 |
ふりがな: | さどのくるまたうえ |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 佐渡の車田植保存会 |
指定年月日: | 1979.02.03(昭和54.02.03) |
都道府県(列記): | 新潟県 |
市区町村(列記): | 佐渡市大字北鵜島 |
代表都道府県: | 新潟県 |
備考: | 5月下旬 |
解説文: | 古い形態を伝える田植習俗は消滅にひんしているが、佐渡外海府の北鵜島に車田植の習俗が現存する。こうした習俗はかつて岩手県・岐阜県・高知県等にも伝えられていたが、現存例は数少ない。田植をする早期に苗代田から苗三束を迎え、握り飯を供えて田の神を祀った後、その苗を田主が車田へ持ち運び、田面へお神酒を注いで田植が行なわれる。田主から三人の早乙女に各一束ずつの苗束が手渡されると、畦の三方から田の中央へ進んだ三人が、半束を田の中心に寄せ合わせるように植えた後、車状に外側へと後ずさりしながら順次植えつけて行くのである。 車田植は田植じまいになされる慣わしであること、それが旧家の最も広い田でなされること、田植に際して畦で田植歌が歌われること、および稲刈り・乾燥・籾すりが他の田と区別してなされることなど、古い農耕習俗を示す典型例として極めて重要である。 |
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