雇用調整(こようちょうせい)
従業員数や労働時間の増減を通して、企業の業績に見合うように、雇用の調整を行う。不況のときには、過剰となっている雇用を削減し、人件費の抑制や在庫調整などを実現させる。
雇用調整を実施する方法としては、残業時間を短縮させる残業規制を採用する企業が最も多くなっている。労働時間の削減により、残業手当・休日手当といった人件費を抑制できるだけでなく、製造業であれば在庫調整ができるとあって、コストの削減を図る。
残業規制のほかにも、同一の企業内で従業員をさまざまな部署に再配置する配置転換や、親企業から子会社・関連会社などへ移る出向、雇用を入口で調整する採用の削減・停止などがある。
また、最近では、一人当たりの労働時間を削って仕事を分かち合うワーク・シェアリングを採用する動きが高まりつつある。採用数の削減や解雇を実施して失業者を増やすことよりも、一人でも多くの雇用を創出し、日本経済を活性化させることが狙い。
▲関連キーワード「ワーク・シェアリング」
(2001.04.09更新)
- こようちょうせいのページへのリンク