こべっこII世号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 01:03 UTC 版)
レプリカ車両は、現代のバスと違い平面部分が少なく、車体外板の殆どが鈑金叩き出しとなったという。 ベースシャシのトレッド寸法から、フロントフェンダーの幅が若干広くなっている他、全体的に若干サイズが大きくなっている。また、ベース車はキャブオーバーであったため、ステアリング機構の位置変更には苦労したといい、どうにか収まったものの、回転半径に制約を受け、12mの大型観光バス並みとなったという。現代においては冷房装置は必須と考えられた事から、車内の運転席上の天井に冷房装置を設置した。 それらの相違点はあるものの、全体的な印象は「こべっこ号」のイメージを最大限引き継いでいる。 こうして、ボンネットバスのレプリカは1993年に完成。「こべっこII世号」と命名された。 「こべっこII世号」は、新たな市営バスのマスコットカーとして中央営業所に配置され、各種イベント時には展示や走行を行った。当初は自家用登録であったが、2000年秋以降は季節限定運行の定期観光バスとして運行される事になり、正式に事業用自動車(営業車)として登録された。 しかし、毎年のように強化される排出ガス規制は「こべっこII世号」にも及ぶことになり、2006年3月以降の運行や車検の更新が不可能になる事が判明した。しかし、市営バスにとっては「こべっこII世号」は貴重な財産という位置付けとなっているため、引き続き「こべっこII世号」を動態保存するべく、2006年1月にCNGエンジンへの改造を行っている。 毎年9月恒例のスルッとKANSAIバスまつりには第2回(2002年)から参加しており、来場者から高い人気を集めている。 2016年11月、神戸市交通局は、兵庫区と長田区の市場をこべっこII世号で巡る買い物ツアーを企画、募集をかけたところ、市内外から80人の枠に約600人の応募があった。このことから2017年には、6月から9月の間の10日間に拡大する形でツアーが再企画されている。
※この「こべっこII世号」の解説は、「こべっこ号」の解説の一部です。
「こべっこII世号」を含む「こべっこ号」の記事については、「こべっこ号」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からこべっこII世号を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- こべっこII世号のページへのリンク