株式公開買付け(かぶしきこうかいかくづけ)(TOB)
TOBは、証券市場を通じないで株式を買い集める経営手法である。主に、他企業の経営権を支配することを目的として行われる。企業の吸収合併のときなど、欧米で一般的に用いられてきた。日本では1990年の証券取引法改正でTOBの規制が緩和、それ以後TOBを実施する企業は増えてきている。
最近では、2000年1月24日から2月24日にかけて、投資会社「エイ・エム・シー」が(株)昭栄に対して「敵対的TOB」を実施、日本勢どうしでは初めての敵対的TOBということで話題になった。ちなみに敵対的TOBとは、企業が買収されるにあたって、その意思に反して行われるときに特にこう言う。
TOBを行う場合、買い取り希望者はまず買い取り募集の広告を出する。この広告は、例えば「1株あたり1,000円で買いたい」など、株主に買取希望価格・株式数・期間について、買取の条件を知らせるためのものである。ここで、株主がその条件に応じる場合、株主は証券会社を通じて株式を売りつけて取引が成立する。
(2000.02.24更新)
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