金沢の羽山ごもり
名称: | 金沢の羽山ごもり |
ふりがな: | かねざわのはやまごもり |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 羽山ごもり保存会 |
指定年月日: | 1980.01.28(昭和55.01.28) |
都道府県(列記): | 福島県 |
市区町村(列記): | 福島市松川町金沢 |
代表都道府県: | 福島県 |
備考: | 旧暦11月16~18日 |
解説文: | 東北地方には羽山【はやま】(葉山)の神を祭って作占【さくうら】をする習俗が行なわれている。金沢の羽山ごもりは、その中の代表的なもので、村の男たちがきびしい精進潔斎の夜こもりをして神の託宣をうけるのである。 この夜こもりをする人々は旧暦十一月十六日から十八日まで(以前は十二日から十八日まで)こもり屋に入り、しめ井戸で垢離【こうり】とりを行ない、完全に別火生活を送る。この間神事があるが、重要なのはヨイサアである。これは田植えの予祝行事で、素朴な姿をよく残している。最終日の早朝、夜こもりをした人々全員が羽山に登り、羽山の神の託宣を受ける。ノリワラと呼ばれる神の託宣を行なう人を前にして、カシキと呼ばれる人が主に来年の作柄を問いかけ、内容を書きとるのである。 神霊を招き、託宣を聞き、翌年の豊穣を予祝する古風な農耕祭儀がよく保存されており、わが国古来の民間信仰の典型例として重要である。 |
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