かつての利用方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 05:31 UTC 版)
根、根茎などにアルカロイドであるコンソリジン、シンフィトシノグロシンなどと、粘液質、タンニンなどを含んでいる。タンニンには収斂作用があり、過去には下痢止めに内服されたり、湿疹、かぶれなどの湿布に活用されていた。生葉には、水分90%と、粗蛋白質約2.4%、粗脂肪約0.2%、ミネラル、ビタミン群のビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ニコチン酸、バントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12などを含み、滋養保険、青汁原料、食用などに広く用いられた。欧米では根茎を主に外用とし、内用は毒性があるので多用しない。かつて、日本では葉を強壮食品、根は浴湯料とした。浴湯料としては、若々しい皮膚にするので、美容効果があるとみなされた。 民間療法では、下痢止めの生薬として、秋に根や根茎を掘って洗い、日干ししたものをコンソリダ根、またはコンフリーと呼んで、煎じて3回に分服する用法が知られていた。また、湿疹、かぶれに、煎じ液を用いて冷湿布とした。滋養保険に生の葉を青汁にしたり、天ぷらやお浸し、和え物などとして調理し、食用にされていた。 かつては、何にでも効くという触れ込みでで広まっていったが、今では見る影もなくなっている。薬草は本来、症状や体質によって使い分けていかなければならないものであるが、それを無視した事例であると言える。
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