うだつの上がる町並みと秋葉様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:44 UTC 版)
「美濃町 (岐阜県)」の記事における「うだつの上がる町並みと秋葉様」の解説
高台に移設された上有知は水の便が悪く、度々大火に襲われた。その歴史を「うだつの上がる町並み」と、屋根に祭られた「秋葉様」で見ることができる。「うだつ(卯建)」とは、もともと火災のときに隣家からの延焼を防ぐための防火壁であった。隣り合う切妻造の屋根を一段高くして防火壁とし、板葺屋根に袖壁を一段高くし小屋根を付け、江戸時代には板葺屋根に板うだつが大半であった。城下町から商家町へと発展した上有知では、このうだつは、防火壁の機能と共に商人の権威の象徴としての意味も含むようになった。商人は競ってうだつを上げ「うだつがあがらない」の語源ともなった。 鬼瓦等で豪華に飾られた上有知のうだつは、江戸時代後期〜明治5年(1872年)にかけて造られた19棟が今も残っている。その町並みは貴重な建造物群であるとして、文化財保護法に基づき重要伝統的建造物群保存地区として選定され、その中でも代表的な遺例である小坂良治家の住宅は国の重要文化財に指定されている(1979年(昭和54年)2月3日指定)。 「秋葉様」とは静岡県にある秋葉神社の火の神で、組地区毎に、屋根に祭り、毎年代表者が「代参」している。 「うだつ」と「秋葉様」 うだつ造りの小坂家住宅は江戸時代から酒造業を営んできた旧家であり、「むくり屋根」がその歴史を伝えている。
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