あみ焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 19:07 UTC 版)
あみ焼はヒレなどの肉と野菜を炭火で焼いたもので、寿き焼同様、単品とコースメニューがある。肉の部位は松竹梅の等級で変わり、最高の「特松」はシャトーブリアンを供する。 開高健は『新しい天体』で、主人公の「彼」に和田金の肉の感想を次のように言わせている。 「 ちょっとあぶって色が変わるだけにとどめたところを金網からとって生醤油にひたして食べると、口いっぱいにミルク、バターの香り、豊満なかぎりの柔らかく、あたたかい香りと滋味がひろがる。何しろ箸で切れるほどの精緻さ、柔らかさ、豊熟、素直さなのである。 」 また、「彼」の隣の部屋にいた客「オカベさん」には次のように言わせている。 「 ……完璧すぎる。ここの肉は完璧だが、しいて欠点をあげれば、完璧すぎるということだね。(中略)常食にする肉ならもうちょっとこんなにクリーミーでないほうがいいんじゃないかな。これは、そうだな、いうなれば最高頂上のお菓子だよ。スフレとか、クレープ・シュゼットとか、ああいうたぐいのものだ。そうなんだよ。これは肉でつくった菓子、動物性蛋白質でつくったクレープ・シュゼットですよ 」
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