『Things Japanese』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 23:48 UTC 版)
「村正」の記事における「『Things Japanese』」の解説
バジル・ホール・チェンバレンは、日本に関する事典 Things Japanese(『日本事物誌』)で、日本の刀剣について英語圏の人々に紹介をしているが、そこにムラマサは不吉な刀であるという話が含まれている(初版は1890年、以下の翻訳の底本は1891年刊行の第二版)。 古代日本の刀剣(ツルギ)は重量のある諸刃の直剣で、3フィート(91.44cm)ほどもあり、両手持ちで振り回す用途に使われていた。中世と現代の刀剣(カタナ)は、より軽く、より短く、片刃で、切先に向けてややカーブを描いている。ワキザシというのものあって、これは9.5インチ(24.13cm)ほどの短剣で、ハラキリに使われるのはこの種のものである。日本の剣匠のうち最も有名な四人は、ムネチカ(10世紀)、マサムネとヨシミツ(13世紀後半)、そしてムラマサ(14世紀後半)である。だが、ムラマサの刃は不吉という評判があった。15世紀の終わりごろに向けて金属工芸家の諸派が現れて、柄や鍔、鞘、その他の付属装備に、蒐集家に喜ばれるような装飾を施すようになった。しかし、日本の通人にとって最大の宝は常に刀身そのものであって、それは「サムライの魂の顕現」と呼ばれてきたのである。 (以下略)
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