『新科学対話』
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「ガリレオによるピサの斜塔実験」の記事における「『新科学対話』」の解説
『新科学対話』は、ガリレオ晩年の1638年に出版された本である。 本書は3人の登場人物による対話で構成されている。そして、その1人であるサグレードが次のように話す場面がある。 しかしシンプリーチョさん、私はこのことを試してみましたからあなたに請け合いますが、一〇〇リッブラや二〇〇リッブラあるいはそれ以上の重さの大砲の球は、二〇〇ブラッチョの高さから落下したときでも、半リッブラの重さのマスケット銃の弾よりただの一パルモさえも先にならないのです。 更に別の箇所では、登場人物のサルヴィアーティが、「同じ大きさであるが、たとえば鉛の球と樫の球のように、一方が他方より一〇倍ないし一二倍も重い二つの球が、一五〇あるいは二〇〇ブラッチョの高さから落下するとき、両者はほとんど同じ速さで地面に到達することが実験により示されますから」と話している。このように本書では、ガリレオ自身の実験とは書かれていないものの、異なる重さの2つの物体を同時に落とすことが実験されたと記述されている。
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