『恥の文化再考』『価値の社会学』
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「作田啓一」の記事における「『恥の文化再考』『価値の社会学』」の解説
『恥の文化再考』(1967年)では、戦後の日本で広く受け容れられたルース・ベネディクトの「西欧社会は罪の文化、日本社会は恥の文化」という比較論に対し、稲作による地域共同体や幕藩体制以降の社会構造の特色から、日本人には外部の視線を気にする「恥」だけでなく、弱さの自覚から生まれる内面的な「羞恥」という特性があるとして、西欧的価値観に立った分析に反論し脚光を浴びた。一方、『価値の社会学』(1972年)では、人間の社会的行動は実利の次元だけでなく価値(理念)の次元においてもとらえうるとし、その後の社会学の方向を決定づけた。
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