『ガイン/エコロジー』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 07:28 UTC 版)
「メアリ・デイリー」の記事における「『ガイン/エコロジー』」の解説
1978年出版の『ガイン/エコロジー ― ラディカル・フェミニズムのメタ倫理学』ではこれらの概念をさらに発展させ、「全地球で支配的な宗教」は家父長制であり、家父長制が我々に伝えようとしているのは「死体愛(ネクロフィリア)」であると述べている。「ガイン/エコロジー (Gyn/Ecology)」の「ガイン」は「女性」を表わし、「女性 (gyne)+学問 (-logia) (=女性学)」を語源とする「婦人科学 (gynecology)」にかけた言葉である。デイリーは本書で彼女が「サド的儀式のシンドローム」と呼ぶ、世界各国の女性に対する残虐行為 ―― ヒンドゥー社会のサティー(死んだ夫と共に妻が生きたまま焼かれる風習)、中国の纏足、欧州の魔女の火あぶりなど ―― を挙げ、社会に深く根を張った男性支配と女性の抑圧を指摘し、「ガイン/エコロジー」という造語によって女性が「女性生態系」としての「婦人科学」、「婦人科」、「女性の癒し」を取り戻すよう訴えている。
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