『「オウム」は再び現れる』での分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:41 UTC 版)
「島田裕巳」の記事における「『「オウム」は再び現れる』での分析」の解説
2018年に出版した自著『「オウム」は再び現れる』では、オウム真理教の信者が麻原の指示を断ったり指示に疑念を抱いたりしなかった理由として「結局それを断るのが面倒だったからではないか」と分析していた。また、オウム真理教が急激に勢力を伸ばした要因として、バブル景気を味方につけ、不動産取引で資金を稼いだことを挙げた。オウム真理教在家信者死亡事件という秘密を教団が持ったことが、教団の秘密が露見しないように殺人で口封じを行うという教団の体質を作ったとも主張した。この著書によると、オウムの一般信者は出家生活において厳格な規制を受けたわけではないといい、村上春樹の著書『約束された場所で (underground2)』から引用した部分によると、ワークで失敗が起こると皆で「カルマが落ちた」と喜ぶなど、一般企業には存在する「一人ひとりの責任」の概念が皆無であったとされる。
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