「M」の証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 17:50 UTC 版)
「ボーイ・イン・ザ・ボックス」の記事における「「M」の証言」の解説
2002年2月、「M」という匿名希望の女性によりもたらされた証言。Mの主張は以下の通り。 少年の名は「ジョナサン」。1954年の夏、虐待癖のあるMの母親が少年の生みの親から買い取った。その後2年半もの間、少年は極度の身体的・性的な虐待を受け続けた。また、殺害された理由は彼が浴槽で嘔吐し、母親が彼を怒りに任せて床に叩きつけたからである。Mの母親はその後、少年の身元を隠すために彼の長い頭髪を刈り、Mを連れて当時はまだ人里離れていた遺体発見現場に少年を遺棄した。なお、遺体の入っていた段ボール箱は、その場にもともと捨てられていたものである。彼女らが遺体を車のトランクから出そうとしていた時、オートバイで男性が通りかかった。その男性は、彼女らが事故にあったのだと勘違いしてすぐそばで停車し、「何か助けは必要ないか?」と尋ねてきた。彼女らは車のナンバープレートを見せないように気を配りながら、無視し続けているうちに男性は走り去っていった。 警察が遺体発見現場を最初に検分した際、遺体には雑な散髪の跡が見受けられ、遺体に刈られた髪の毛が付着していた。Mの母親が少年の頭髪を刈ったという証言は、この散髪の跡の説明になると思われた。 後日、Mによるオートバイの男性についての証言と同じ内容の目撃証言が、遺体発見当時の1957年にある男性から寄せられていた。また、遺体発見現場をたまたまオートバイで通りがかったこの男性からの目撃証言は、それまで一般には公開されていなかった。 警察はMの証言の信憑性は高いと考えたが、後に彼女が精神病を患っていた経歴が判明する。また、近隣住民にも事情聴取を行ったところ、Mの主張を「馬鹿げている」と真っ向から否定したため、捜査は再び暗礁に乗り上げた。
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