「財部親王」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 05:35 UTC 版)
帝国海軍の人事制度では、海軍兵学校の卒業席次を基礎とするハンモックナンバー(兵学校同期生間の先任順位)が大きく影響し、兵学校同期生の間で進級や補職に差がついた。ただし、兵学校の下の期のクラスヘッド(最先任者)が、前の期のクラスヘッドを超えて進級することはなかった。 詳細は「ハンモックナンバー」を参照 また、皇族の海軍士官は例外であった。皇族の海軍士官は、大佐への進級まではクラスヘッドと同時に、少将への進級からはクラスヘッドを超えて進級した(例外もあった)。 財部は兵学校15期クラスヘッドであり、クラスメートの広瀬武夫が、財部の岳父となる山本権兵衛に「財部はあんたの娘を貰わなくても出世できる男だ」と言ったように、最初から出世が約束されていたとも言える。しかし財部は、山本権兵衛の女婿として、山本の威光により異例の速さで進級し、「財部親王」と陰口を叩かれた。 財部と兵学校15期のクラスメートである岡田啓介は、回顧録で下記のように述べている。 わたしのクラスでは、財部(彪)が宮様なみにどんどん進級してゆくだけで、わたしはなかなかうだつがあがらなかった。 — 岡田啓介、
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