「虫」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/08 09:52 UTC 版)
結城沼の汚染によって誕生した新種の虫。芋虫に近い外見をしている。尻尾には産卵管が存在し、脊椎動物の脊椎に胚、つまり子供を産み付けて繁殖するという特殊な性質をもつ。母体は、子供を産みつけた後に死んでしまう。 人間の女性の場合、子供はまず首の後ろに産み付けられる。宿主から養分やホルモンを吸収した子供は、変態を繰り返しながら背骨を伝って子宮まで移動した後、人間と同様に子宮内への着床を経て胎内でさらなる成長を遂げ、分娩するような形で羽化を完了する。なお、人間の男性の場合にどのようにして生まれてくるのかは不明。成虫は大きな翅を持った姿をしており、高周波の鳴き声を出せる。 「虫」たちには「女王」が存在し、彼らはその命令に従って動いている。「女王」は将門高校の地下に巣を作り、「虫」たちを扇動していた。その目的は、生息地の結城沼から近く人間が多く集まる閉鎖的な場所である将門高校を利用し、「虫」たちに子供を校内の人々へ産み付けさせて残りの人々は自らの子供たちを育てるための「食料」とすることによる、学校の「牧場」化であった。 知能は高いようで、人間には理解できない独特の言語を用いて意思疎通を図っている。ただし、「虫」を産み付けられた人間だけはその言語を理解できる。また、口から丈夫な糸を吐き出せるほか、それを束ねて頑丈な壁を作り出すこともできる。
※この「「虫」」の解説は、「エンブリヲ」の解説の一部です。
「「虫」」を含む「エンブリヲ」の記事については、「エンブリヲ」の概要を参照ください。
- 「虫」のページへのリンク