「海嘯」等の漢語表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:12 UTC 版)
日本において、昭和初期までの古い記録で、津波のことを「海嘯」(かいしょう)と記していることもある。ただし「海嘯」という語には、高潮などを含むことがある(1902年の小田原大海嘯など)。 「海嘯」という漢語は本来、満ち潮が波となって河川を逆流する現象 (tidal bore) を指す言葉であり、中国の銭塘江で見られるものがよく知られている(なお、tidal bore に対して日本語では潮津波(しおつなみ)という表現がある)。 現代の中国語圏では、津波のことを一般的に「海嘯」(簡体字: 海啸; 拼音: hǎixiào)と呼ぶ(現代では銭塘江の逆流は「大潮」といった語を用いている)。ほかに「海溢」(古語)、「海漲」(台湾語)という表現もある。 朝鮮語では「海溢」(해일)という表現が用いられるが、この語は津波の他に tidal bore や高潮などを含んでいる。特に津波について区別する際には「地震海溢」(지진해일)が用いられる。日本語の「つなみ」をハングルに転写した「쓰나미」が使われる場合もある。
※この「「海嘯」等の漢語表現」の解説は、「津波」の解説の一部です。
「「海嘯」等の漢語表現」を含む「津波」の記事については、「津波」の概要を参照ください。
- 「海嘯」等の漢語表現のページへのリンク