「扶余・新羅語族」(朝鮮語族)仮説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:42 UTC 版)
「扶余語族」の記事における「「扶余・新羅語族」(朝鮮語族)仮説」の解説
ボビン、アンガーなどの研究者は、高句麗語ならびに扶余諸語を古代朝鮮語の一部に分類する。彼らは、地名研究によって抽出された日本語に類似する単語が朝鮮半島中部に特に多いことを指摘し、これらの地名が高句麗語を反映したものではなく、朝鮮半島中部および南部における先高句麗の集団を反映したものであるとの仮説を唱えた。朝鮮半島南部の新羅の歴史的故地に日本語に類似する地名が多く見られることについて、研究者たちは日本語系の言語が朝鮮半島、恐らくは、その内の伽耶において話され、新羅語の基層言語となっている、との理論を提案した。アンガーは、弥生人の祖先は朝鮮半島中部ないしは南部から日本列島へ移住したのではないかと考えている。扶余、高句麗の歴史的故地である朝鮮半島北部および満州南西部においては、日本語に起源を持つ痕跡は見つかっていない。一方で、朝鮮語系の地名は、満州から朝鮮半島南部までの朝鮮三国全域に広がっている。
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