「元少年A」のHP
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「神戸連続児童殺傷事件」の記事における「「元少年A」のHP」の解説
2015年8月29日の消印で、A本人から『週刊文春』宛てに送付された手紙の末尾に、〈重要なお知らせ〉として「元少年A」のホームページ開設の告知が記され、手紙の内容と共に9月10日に報じられた(『週刊新潮』『女性セブン』『朝日新聞』にも同内容の手紙が送られている)。 「元少年A 公式ホームページ」は、「存在の耐えられない透明さ」と題され、トップページにはプロフィールと、自著『絶歌』の宣伝広告文が掲載される。 ホームページの告知が末尾に付されていたAの手紙はA4用紙20枚、2万字以上に及び、その内容は、『絶歌』の出版経緯をめぐる自分自身の「些末な名誉回復」を中心とした自己主張と、当初から出版をサポートしていた見城に対する批判や怨恨が大部分を占めており、被害者遺族への謝罪や事件に対する反省の記述はない。 ホームページも、「少年A」の他者に対する忖度や憐憫の欠如、異常性や危険性が何一つ変っていないことや、自身を本物の〈異端〉として特別視した自己顕示欲の場であるという感想が複数の専門家らから指摘されている。事情を知る出版関係者も、Aが自身の犯罪だけではなく、『絶歌』出版の経緯そのものも「自分の物語」だと思っていることがうかがえると指摘している。2016年10月、ホームページが閉鎖された。
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