「こんばんは」事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 07:46 UTC 版)
「ラッシャー木村」の記事における「「こんばんは」事件」の解説
1981年9月23日、田園コロシアムで行われた新日本プロレスの興行に浜口を連れて現れた木村は、リング上で保坂正紀(当時テレビ朝日アナウンサー)からマイクを向けられると、決意表明に先立ち、まずは集まってくれた観客に対し挨拶をしなければと思い、冒頭「こんばんは…」と丁重に挨拶を行なった。これは団体対決に付き物の殺伐とした雰囲気を好む当時のファンを拍子抜けさせ、会場の失笑を買った。 あまりにもおかしかったため当時ビートたけしが「こんばんは、ラッシャー木村です」とネタにしたこともあって、世間にギャグとして広まってしまった(ここからラッシャー木村のお家芸が金網からマイク・パフォーマンスになる)。たけしについては当時自分の弟子を集めて結成した「たけし軍団」の鈴木浩に「ラッシャー板前」という名前をつけて、木村と同じ黒のロングタイツをはかせるなどしていた。なお笑われた木村本人は「初めてのところに行ってきちんと挨拶するのは当然なのに、なんで笑われなくちゃいけないんだ」とおかんむりだった。 その場に居合わせた浜口は、「“こんばんは”というのは、素の木村さんがそのまんま出た」「不細工だったかもしれないけど、その裏にあるのは心温かい人間性ですよ」と語っている。また浜口は、木村が終始丁寧な挨拶を続けた点について、別のインタビューで「僕に道を譲ってくれたのかもしれないですね。アニマル浜口にふさわしい出番をくれたのかなぁ」とも語っている。
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