《便潜血》の正しい読み方
「便潜血」の正しい読み方
「便潜血」の正しい読みは「べんせんけつ」である。「便潜血」の意味解説
「便潜血」とは、人の糞便に血が混ざっていること、および、その糞便に混ざっている血液のことである。通常(健康な人の場合)、便に血液が混ざることはない。大便に血液が混ざるのは、消化器官における小腸と大腸、または肛門のいずれかに、出血があるという証拠となる。そのため、健康診断には、便の検査によって便潜血の有無を確かめ、消化器官の異常を調べる項目がある。もし、便潜血が見られた場合は、小腸あるいは大腸に腫瘍があったり、肛門周辺に痔ができていたりする恐れがある。したがって、便潜血の発生元を確かめるために、より精密な検査を受けることが望ましい。なぜ「便潜血」と読むのか・理由
「便潜血」は各字を素直に音読みして「べんせんけつ」と読む。なお「便」の字の音読みには「べん」の他に「びん」もあるが、大小便を指す場合にはもっぱら「べん」と読む。そのため「便潜血」も(「びん-」ではなく)「べん-せんけつ」と読むことになる。
「便潜血」の類語・用例・例文
「便潜血」の類語・類似表現としては、「糞便潜血」が挙げられる。似た症状を指す語としては「血便(けつべん)」や「下血(げけつ)」などが挙げられる。「血便」も、糞便中に血液が含まれている状態を指す語である。ただし血便はもっぱら視認できるレベルで血が含まれている状態を指す。便潜血は、視認は難しく、検査によって初めて血の混入が判明するような状態を指す語である。
「下血」は肛門から出る血液全般を指す言葉である。主に小腸より下の出血が原因である血便や便潜血だけでなく、胃や食道から出て、消化器官を通って便となった血液も含む。
「便潜血」の語を含む表現例としては「便潜血の検査」「便潜血陽性」「便潜血陰性」といった言い方が挙げられる。
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