《候》の正しい読み方
「候」の正しい読み方
「候」は、時候の挨拶では「こう」、武家言葉では「そうろう」と読む。慣用的に「うかが(う)」「ま(つ)」「さぶら(う)」と読むこともある。「候」の意味解説
「候」は、身分の高い人の様子を伺うさまを表した形声文字で、「様子をうかがう。さぐる。待ちむかえる。きざし。しるし。時節。季節。気象の状況」などの意味を持つ。また「候」を「そうろう」と読んだ場合は、「ある」「いる」の丁寧語として「あります」「ございます」「おります」の意味を持ったり、身分の高い人のそばに控えるという意味を持ったりする場合もある。様子を伺うさまでは「伺候」、待ちむかえる意味としては「候補」、きざしとしては「兆候」、時節や気象については「気候」「天候」「時候」などの言葉を用いる。なぜ「候」と読むのか・理由
「候」を「こう」「そうろう」と読むのは、常用漢字表の音訓読みにその読み方が示されているため。常用漢字表にはない音訓読みだが、「うかが(う)」「ま(つ)」「さぶら(う)」という読みも慣用的に用いられているため、必ずしも誤りではない。- 《候》の正しい読み方のページへのリンク