〈絵本の森〉:全体ファンタジーの目標再設定期(2013年頃 - 現在まで)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:32 UTC 版)
「前野佳彦」の記事における「〈絵本の森〉:全体ファンタジーの目標再設定期(2013年頃 - 現在まで)」の解説
足元の伝統(東洋的伝統)を歴史時代に限って考える場合、その大半は〈東洋的専制〉として総括されうる。しかしその際、「制度化できない余剰としての民衆文化それ自体のルーツはどこにあるのか」というテーマが必然的に生じることになる。この問いに対し、日本の縄文・弥生文化に色濃く残る汎アニミズムにまで遡行して、それを装飾芸術のアニミズム性という観点から総体的に分析記述したのが、2014年に上梓したアニミズム論 Animistic Cosmology in Japanese Decorative Art である。そしてそれはそのまま、理論の実践という形で、絵本、児童書、画文集の創作へとつながっていった。これはまた、前野にとって、絵画と散文詩、挿絵と全体ファンタジーの総合という大きな意味をもつ企画でもあった。「絵画とテクストの総合が一つの心象のタブローにおいて結合するとき、そこには近代人の知らない記号表現の未知の領域、そして太古以来の既知の領域、洞窟内での加入礼儀礼に接近する表現の領域が広がる」と前野は総括している。この創作理念はまた、〈心の洞窟〉としても定義されている。この理念を実践した結果、現在までの成果は以下の通りである。
※この「〈絵本の森〉:全体ファンタジーの目標再設定期(2013年頃 - 現在まで)」の解説は、「前野佳彦」の解説の一部です。
「〈絵本の森〉:全体ファンタジーの目標再設定期(2013年頃 - 現在まで)」を含む「前野佳彦」の記事については、「前野佳彦」の概要を参照ください。
- 〈絵本の森〉:全体ファンタジーの目標再設定期のページへのリンク