髙濱祐仁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 09:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動北海道日本ハムファイターズ #91 | |
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基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 佐賀県佐賀市 |
生年月日 | 1996年8月8日(24歳) |
身長 体重 |
185 cm 90 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 内野手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト7位 |
初出場 | 2015年9月30日 |
年俸 | 550万円(2021年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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髙濱 祐仁(たかはま ゆうと、1996年8月8日 - )は、北海道日本ハムファイターズに所属する佐賀県佐賀市出身[2]のプロ野球選手(内野手)。右投右打。
実兄は千葉ロッテマリーンズ内野手の髙濱卓也[2]。苗字については、報道やスコアボードなどで「高浜」と記されることがある。
経歴
プロ入り前
小学校2年生のときに野球を始めると、金田中学校時代に「飯塚ライジングスターボーイズ」でプレー[2]。対外試合通算で30本塁打を記録し、3年時にはジャイアンツカップでの優勝を経験した[3]。
実兄の卓也に続いて、中学校からの卒業後に横浜高校へ進学。卓也と同じく、硬式野球部で渡辺元智の指導を受けた。同級生には、渡辺の孫に当たる渡邊佳明や、在学中に祐仁とのコンビで「AT砲」と称され、プロ野球でも同僚となる淺間大基などがいる[4][5]。
1年夏の第94回選手権神奈川大会で「4番・三塁手」に抜擢されると、初戦の第1打席で推定飛距離120メートルの場外本塁打[3]、5回戦では同級生の1番・淺間大基と揃って本塁打を放った[2]。2年夏の第95回選手権神奈川大会では、準々決勝で桐光学園高校の松井裕樹から本塁打を放った[6]後に、阪神甲子園球場の本大会へ出場。本大会では、全2試合に「4番・遊撃手」としてスタメンに起用されると、通算打率.111ながら1本塁打3打点を記録した。3年時には、春の第86回選抜高等学校野球大会で「4番・遊撃手」として1回戦でスタメンに起用。4打数2安打2打点と活躍したが、チームは初戦敗退を喫した。夏の第96回全国高等学校野球選手権大会では、神奈川大会の準決勝で東海大相模高校に敗れた[7]。高校在学中には、対外試合で通算32本塁打を記録[8]。
2014年のNPBドラフト会議では、北海道日本ハムファイターズから淺間が3巡目、自身が7巡目で指名[8]。契約金2,000万円、年俸480万円(金額は推定)という条件[9]で、淺間と揃って入団した。入団当初の背番号は62[10]。
日本ハム時代
2015年には、二軍春季キャンプ中の2月8日に開かれた紅白戦で、淺間と揃って実戦デビュー[11]。一軍公式戦へのデビューでは淺間に先を越されながらも、シーズン終盤の9月30日に札幌ドームで開かれた対千葉ロッテマリーンズ戦で、「9番・三塁手」としてスタメンで初出場を果たした。しかし、一軍公式戦への出場はこの試合だけで、2打数ノーヒットに終わった[12]。イースタン・リーグの公式戦には、チーム最多の109試合に出場するとともに、最終規定打席へ到達。リーグ12位の打率.256(390打数100安打)、6本塁打、チーム2位の48打点という成績[13]を残した。
2016年には、一軍公式戦への出場機会がなかったものの、イースタン・リーグ公式戦92試合に出場。前年に続いて同リーグの規定打席へ到達。リーグ10位の打率.262、8本塁打、白根尚貴と並んでリーグ最多の23二塁打を記録した[14]。
2017年には、イースタン・リーグ公式戦で、開幕から4月末までに25試合へ出場。リーグトップの32安打、リーグ2位の.337を記録し、3・4月の同リーグ月間MVPを受賞した[15]。シーズン通算では92試合の出場で、打率.295ながら首位打者のタイトルを獲得し、自己最多の9本塁打を放った。一軍公式戦には、シーズン終盤に3試合出場。最初の出場は9月20日の対福岡ソフトバンクホークス戦(札幌ドーム)で、「6番・指名打者」としてスタメンに起用されると、6回裏の第3打席で一軍公式戦初安打を放った[16][17]。
2018年には、イースタン・リーグ公式戦でチームトップの104試合に出場。4年連続で規定打席に到達したものの、リーグ22位の打率.205にとどまったことから、一軍公式戦への出場機会はなかった。シーズン終了後に参加したフェニックスリーグからは、二塁の守備にも本格的に取り組み始めた[18]。
2019年には、イースタン・リーグ公式戦59試合に出場。入団後初めて規定打席を割り込み、打率も.220どまりで、前年に続いて一軍から遠ざかった。シーズン終了後の10月24日に、球団から支配下選手契約の解除を通告[19]。12月2日にはNPBの規定で自由契約選手として公示された[20]が、実際には11月19日に育成選手として契約を更改するとともに、背番号を162へ変更した[21]。この年には、ロッテに在籍する実兄の卓也も、椎間板ヘルニアの手術を受ける[22]前提で、支配下選手契約の解除通告[23]を経て育成選手契約へ移行した[24]。
2020年には、春季二軍キャンプから打撃が好調。イースタン・リーグ公式戦では、7月7日の時点で5試合の出場ながら、リーグトップの打率.444を記録していた。一軍で開幕から三塁手としてスタメンに起用されていた野村佑希が同日に右手の小指を骨折したことを背景に、翌8日付で、卓也より早く支配下登録選手へ復帰。背番号も91へ変更すると、8日中に出場選手登録を果たした[25]。7月9日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)で、「7番・一塁手」としてスタメンで一軍公式戦へ3シーズン振りに出場。ユニフォームの新調が間に合わなかったため、オリックス側からの許可を得たうえで育成選手時代のユニフォームを着用したが、6回表の第3打席で一軍公式戦1022日振りの安打を放った[26]。
選手としての特徴
高校時代で50メートル走のタイムは6秒5。遠投95メートル[27]。
人物
10歳の時に、実兄の卓也がいた横浜高校が大阪桐蔭高校と対戦した試合を観戦。大阪桐蔭高校の選手として出場していた中田翔が本塁打を放ったシーンを目撃したことをきっかけに、中田へ憧れるようになった。中学3年時には、既にNPBでのプレーを始めていた卓也を通じて、中田からバットをプレゼント。そのバットを、横浜高校時代にも練習で使っていた[27]。また、日本ハムへの入団を機に中田のチームメイトになったことから、入団当初は中田への「弟子入り」を熱望していた[28]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2015 | 日本ハム | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
2017 | 3 | 12 | 11 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | .182 | .250 | .182 | .432 | |
2020 | 10 | 23 | 19 | 4 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 6 | 0 | .316 | .381 | .316 | .697 | |
NPB:3年 | 14 | 37 | 32 | 4 | 8 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 11 | 0 | .250 | .314 | .250 | .564 |
- 2020年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2015 | 日本ハム | - | - | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | .500 | ||||||||||
2020 | 8 | 43 | 0 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 3 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | - | ||||||
通算 | 8 | 43 | 0 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 3 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | .500 |
- 2020年度シーズン終了時
表彰
- ファーム月間MVP:1回(2017年3・4月)
記録
- 初出場・初先発出場:2015年9月30日、対千葉ロッテマリーンズ22回戦(札幌ドーム)、9番・三塁手で先発出場
- 初打席:同上、3回裏にチェン・グァンユウから左飛
- 初安打:2017年9月20日、対福岡ソフトバンクホークス24回戦(札幌ドーム)、6回裏にリック・バンデンハークから中前安打
背番号
- 62(2015年 - 2019年)
- 162(2020年 - 同年7月7日)
- 91(2020年7月8日 - )
脚注
- ^ “日本ハム - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年1月10日閲覧。
- ^ a b c d 浅間&高浜1年アベック弾/神奈川大会 日刊スポーツ 2012年7月24日紙面から
- ^ a b 横浜1年生4番、15歳高浜 夏初打席初スイング場外弾 スポーツニッポン 2012年7月15日掲載
- ^ 横浜 8回イッキ!浅間&高浜1年生アベック弾 スポーツニッポン 2012年7月24日掲載
- ^ 横浜、AT砲で8強!選抜出場に王手 デイリースポーツ online 2013年10月29日掲載
- ^ 桐光・松井号泣…2被弾敗退/神奈川大会 日刊スポーツ 2013年7月26日紙面から
- ^ 東海大相模が雪辱!横浜の3季連続甲子園を阻止し決勝進出 スポーツニッポン 2014年7月29日掲載
- ^ a b 「2014年新人選手選択会議」交渉権獲得選手のお知らせ 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト 2014年10月23日配信
- ^ 日本ハム ドラフト2位・清水、ドラフト7位・高浜と入団合意 スポーツニッポン 2014年11月9日掲載
- ^ 札幌市時計台で2014年新入団発表を開催 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト 2014年11月21日配信
- ^ ハム浅間&高浜そろって“プロデビュー” 日刊スポーツ 2015年2月9日紙面から
- ^ 2015年9月30日 北海道日本ハム 対 千葉ロッテ 成績詳細 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト
- ^ 2015年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ) 日本野球機構オフィシャルサイト
- ^ 2016年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ) 、2016年度 イースタン・リーグ 【二塁打】 リーダーズ(打撃部門) NPB.jp 日本野球機構
- ^ 2017年3、4月度「スカパー!ファーム月間MVP賞」受賞選手 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 日本ハム高浜プロ初安打「スタートラインに立てた」 日刊スポーツ 2017年9月20日掲載
- ^ 2017年9月20日(水)北海道日本ハム vs 福岡ソフトバンク 成績詳細(出場選手成績) 北海道日本ハムファイターズ公式サイト
- ^ 日本ハム 4年目・高浜、現状維持でサイン 定位置奪取に闘志 スポーツニッポン 2018年11月19日紙面から
- ^ “来季契約について”. 北海道日本ハムファイターズ. (2019年10月24日) 2019年10月28日閲覧。
- ^ 2019年度自由契約選手NPB日本野球機構
- ^ “高濱祐仁選手、高山優希投手と育成選手契約締結”. 北海道日本ハムファイターズ. (2019年11月19日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ “高濱選手の手術について”. 千葉ロッテマリーンズ. (2019年12月6日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ “関谷投手・大嶺祐投手・島投手・阿部投手・髙濱選手・李杜軒選手・大木選手・伊志嶺選手の来季契約について”. 千葉ロッテマリーンズ. (2019年10月3日) 2019年10月28日閲覧。
- ^ “大嶺祐投手・高濱選手 来季契約について”. 千葉ロッテマリーンズ. (2019年10月3日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ “戦力外から育成、日本ハム高浜祐仁が支配下選手契約”. 日刊スポーツ. (2020年7月8日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “日本ハム高浜1022日ぶり安打、育成時の背番号で”. 日刊スポーツ. (2020年7月9日) 2020年7月10日閲覧。
- ^ a b 横浜・高浜、中田バット振って豪快弾 日刊スポーツ 2013年8月14日紙面から
- ^ 日本ハム7位高浜、兄のコネで中田に弟子入り 日刊スポーツ 2014年10月29日紙面から
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 髙濱祐仁 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、 The Baseball Cube
- 選手名鑑 91高濱 祐仁 - 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト
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