WOWOW チャンネル内訳

WOWOW

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 15:59 UTC 版)

チャンネル内訳

以前のWOWOW本部

テレビ放送

BSデジタル放送が開始された2000年12月1日よりBSアナログ放送が終了した2011年7月24日までは、BSデジタル放送(およびCSでのハイビジョン放送)は「デジタルWOWOW」、BSアナログ放送(およびCSでの標準画質放送)は「アナログWOWOW」と区別されていた。画面右上の「アナログ」の表示は2010年10月に開始した。

BSデジタル放送

論理チャンネル枠は、テレビ放送 が「19x」、データ放送が「79x」、ラジオ放送(終了)が「49x」。テレビ放送のリモコンキーIDは「9」。

テレビ放送は、Ch.191 - Ch.193が使用されている。BSアナログ5chは原則としてCh.191とサイマル放送を行っていた[注 10]ケーブルテレビ局向けの再放送(アナログ時代も含む)もこの方式を採用している。

2011年9月13日までは、Ch.191でハイビジョン放送を行わない時間帯は、Ch.192、Ch.193[注 11]も使用して標準画質放送で3チャンネル分割放送(マルチチャンネル編成)を行っていた。2009年10月1日より、マルチチャンネル編成時はWOWOWのチャンネルを視聴中にリモコンの色ボタン(青=Ch.191、赤=Ch.192、緑=Ch.193)を押すとそれぞれのチャンネルが選局可能となった[29]

ハイビジョン放送もしくは5.1ch音声放送を行う場合、番組開始直前にそれらを表すイメージCG[注 12]が流され、映画や一部のアニメ作品ではさらに5.1chのロゴ(四角形の中に5.1)が左下に表示。このうち、5.1chのイメージCGは後述のプライム・ライブ・シネマのハイビジョン3チャンネル移行後も継続されている。

BSデジタル開始当初はWOWOW3でPPVが行われていたが、2002年4月に開局したCS-WOWOW(東経110度CS放送プラット・ワン)に移行した(2004年2月放送終了)。2023年9月より後述のWOWOWオンデマンドにてPPV配信を開始している。

2011年10月1日より、BSデジタル放送においてハイビジョン3チャンネル放送を開始した。これに合わせてチャンネル名も「WOWOWプライム、「WOWOWライブ、「WOWOWシネマに変更された。「WOWOWプライム」はメインサービス(代表サービス)であることからフラッグシップチャンネルに位置付けられ、BSで「9」ボタンを押した場合にはこのチャンネルが選局される[注 13]。各24スロット×3ch=計72スロットを使用しており、2Kサービスの衛星基幹放送事業者では最多のスロット[注 14]が割り当てられている。その上4K8K衛星放送開始前の帯域再編(=1chあたりのスロット削減)に応じなかったため、4K本放送開始後も3チャンネルとも1920×1080ピクセルの解像度は維持されたものの、その代わりに自局の4Kサービスには右旋円偏波(奇数チャンネル)の周波数が割り当てられず、左旋円偏波の12chから40スロットが割り当てられることになった。

2021年3月1日より、新4K8K衛星放送WOWOW 4K」を開始した。2018年12月のBS4K放送開始から2年以上遅れての開局となったが、2Kサービスと同じ「9」のリモコンキーIDは他局が4K放送を開始した時点で予約済みである。2023年6月、総務省に対してBS右旋円偏波(4K放送)の申請を行ったが[30]、後に取り下げているため[31]、4K放送では唯一の左旋円偏波となる予定。

スカパー!プレミアムサービス(光含む)

2010年6月1日よりスカパー!HD(現・スカパー!プレミアムサービス)でもデジタルWOWOWを放送開始。BSデジタル放送に先がけてハイビジョン3チャンネル放送を実施。マルチ編成非実施時は3チャンネルとも同じ番組編成であった。

2011年4月1日より光放送スカパー!プレミアムサービス光(有線一般放送事業者はオプティキャスト:現・スカパーJSAT)でもハイビジョン3チャンネル放送を開始。

2016年12月1日より、スカパー!プレミアムサービスの衛星一般放送事業者が同サービスの全テレビチャンネル一斉にスカパー・ブロードキャスティングからスカパー・エンターテイメントに変更。

チャンネル番号はCh.621・622・623で、プライム・ライブ・シネマの並びはBSデジタル放送と同じ。

「WOWOW 4K」は放送されていないが、視聴料は変わらない。

ひかりTV

2010年10月1日よりIP放送ひかりTV(有線一般放送事業者はアイキャスト)で放送開始。BSデジタル放送の再放送として扱われるため、チャンネル番号はBSデジタル放送と同じ。

「WOWOW 4K」は放送されていないが、視聴料は変わらない。

BSアナログ放送・スカパー!SD

BSアナログ放送の5chで放送されていた。CSデジタル放送のスカパー!SD(後のスカパー!プレミアムサービス(標準画質))のCh.330でもサイマル放送を行っていた[注 15]

ステレオ放送を示すマークの画面表示はアナログ放送のみ表示されていた(映画・ドラマ・バラエティ番組の放送時のみ)。

デジタルWOWOWでハイビジョン放送もしくは5.1ch音声放送を行う場合、アナログWOWOWでも番組開始直前にそれらを表すイメージCGが流されていた。また、デジタルWOWOWのハイビジョン放送時は、16:9レターボックスサイズで放送されていた。

BSアナログ放送、スカパー!SDとも2011年7月24日に放送を終了。スカパー!SDでは正午に、BSアナログ放送では深夜0時に完全停波した。同年6月30日までにデジタルWOWOWに移行しなければ、同日付で強制解約となった。

データ放送

BSデジタル放送のみで提供。サービス名称はWOWOWnavi(ワウワウ ナビ)。Ch.191では連動データ放送にて映画の詳細情報が提供される。

独立データ放送ではCh.791、792が割り当てられている。Ch.791は「WOWOWご案内チャンネル!」。ここでは動画や文字情報による番組案内が提供されるほか、双方向サービスによる加入手続きも可能である。放送開始当初は両チャンネルにて料理などの情報番組、VOWのような視聴者参加型番組も提供されたが、加入案内のみに縮小された。Ch.792は2021年4月現在「WOWOWオンデマンドご案内チャンネル!」[注 16]。WOWOWオンデマンドについて紹介する画面が表示される。かつては「WOWOWプレミアムナビ」で、インターネット回線につなぐことにより、詳しい番組案内を見ることができた。

動画配信

「WOWOWメンバーズオンデマンド」でテレビ会員を対象に無料の放送同時配信やビデオ・オン・デマンド配信を行っている。2021年1月13日からテレビ無しでもWOWOWの放送が視聴できる動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」を開始した[23]

過去のサービス

ラジオ放送

サービス名称はWOWOWwave(ワウワウ ウェーブ)。Ch.491(WOWOWwave1:ワウワウ ウェーブ・ワン)では映画音楽番組やエンターテインメント情報番組、ヒットチャート番組などを、Ch.492(WOWOWwave2:ワウワウ ウェーブ・ツー)ではAORなど大人向けの音楽番組や本の朗読番組、落語などをBSデジタル放送で提供していたが、2005年9月30日をもって終了した。


注釈

  1. ^ 数ヶ月単位の交代形式。
  2. ^ 映像では、翻訳者の紹介の直後に巻き戻しが発生し、番組データ→カラーバー→黒画面→灰画面の順に巻き戻された。その後、JSBのロゴと「しばらくお待ちください」の画面が1分50秒間続き、再開したのは午後2時2分25秒だった。
  3. ^ 現在は、この日を開局日としている。当初は、サービス放送開始日である1990年11月30日をJSBによる放送が始まるという意味での開局日とし、それとは別に4月1日を有料の本放送開始としていたことがある。
  4. ^ 開局記念番組などの関係で、実際に各チャンネルでそれぞれの放送が開始されたのは11時15分であった。
  5. ^ 画面右上に各チャンネルのチャンネルロゴを表示。ウォーターマークは2011年10月1日10:00 - 10月2日22:00放送の『WOWOW大開局祭』(無料放送)番組内では半透明で各チャンネルロゴカラーの白抜き文字であったが、同番組終了後は白文字となっている。
  6. ^ ステーションブレイク中も含めて終日表示されている。
  7. ^ Paraviでの配信は2021年6月30日まで実施。
  8. ^ BS日テレ(2019年9月1日開局)を除く。
  9. ^ 一部を除く。
  10. ^ ただし、FIFAワールドカップはアナログWOWOWでは別番組に差し替えられた。
  11. ^ それぞれ「WOWOW2」、「WOWOW3」の愛称で呼ばれていた。
  12. ^ ハイビジョンの場合は「HV」、5.1chの場合は「5.1」、両方の場合は「HV 5.1」と表示。
  13. ^ 共にサブサービス(付随サービス)となる、「WOWOWライブ」はWOWOWの他のチャンネルを視聴時にリモコンの赤ボタンを、「WOWOWシネマ」は同様に緑ボタンを押すと選局され、青ボタンを押すと「WOWOWプライム」に戻る(従来のマルチチャンネル編成時と同様)。
  14. ^ NHKもBS1の20スロット+BSプレミアムの18スロット=38スロット、4波運用のJ SPORTSでも各12スロット×4ch=48スロット(かつては16スロット×4ch=64スロットだったが、縮減)。
  15. ^ デジタル放送であるが、「アナログWOWOW」の扱いであった。
  16. ^ チャンネル名は「プレミアムナビ」のままとなっている。
  17. ^ BSデジタル放送の場合、BSデジタルチューナーそのものにデコーダ機能が組み込まれており、加入者のみスクランブル信号を復号できる。
  18. ^ スター・チャンネルスカパー!なども同様(スカパー!についてはケーブルテレビの一部で、データ放送を利用できない場合がある)。
  19. ^ B-CASカードとminiB-CASカードの物理的なサイズの違いを除く。
  20. ^ 一部の単体BSチューナーやBSチューナー内蔵テレビ、BSチューナー内蔵ビデオデッキではBSデコーダーを内蔵したものも発売していた。
  21. ^ かつてのCSアナログ放送のCSバーンと同じである。
  22. ^ 一部のケーブルテレビ局ではセットトップボックスなど受信チューナーのシステム上の都合で無料放送中でも視聴できない場合がある。
  23. ^ 前半は全話ノンスクランブル、後半はシリーズ第1話のみノンスクランブル。
  24. ^ また、ノンスクランブルアニメや、「ザ・プライムショー」、2011年10月から2013年10月上旬までの海外のリアリティーショーと「ER 緊急救命室」などでも無料放送が行われていた。

出典

  1. ^ コーポレート・ガバナンス - 株式会社WOWOW
  2. ^ a b c d e f g h i j k 株式会社WOWOW『第36期(2019年4月1日 - 2020年3月31日)有価証券報告書』(レポート)2020年6月24日。 
  3. ^ 株式会社WOWOW 定款 第1章第1条
  4. ^ WOWOWプライム - 衛星テレビ広告協議会
  5. ^ WOWOWライブ - 衛星テレビ広告協議会
  6. ^ WOWOWシネマ - 衛星テレビ広告協議会
  7. ^ 乾直明『外国テレビフィルム盛衰史』晶文社、1990年、p539
  8. ^ 「WOWOW全番組視聴体験記」『広告』第32巻第3号、博報堂、1991年5月15日、26 - 33頁、NDLJP:2679989/15 
  9. ^ Dpa、衛星セーフティーネットの受け付け業務やCAS管理業務などをWOWOWに委託 ITPro 2009年11月2日
  10. ^ 隅井孝雄「マスコミ労働者とニューメディア - 1 衛星放送での新聞社・民放の実力」『月刊ビジネスコミュニケーション』第21巻第8号、ビジネスコミュニケーション社、1984年8月1日、104頁、ISSN 0385-695XNDLJP:3286820/55 
  11. ^ 篠原俊行(著)、日本民間放送連盟(編)「民放界 この1年 1984 - 衛星の故障究明と新会社の課題」『月刊民放』第14巻第12号、日本民間放送連盟、1984年12月1日、30頁、ISSN 0387-3811NDLJP:3470988/16 
  12. ^ 徳田修造(著)、日本民間放送連盟(編)「一九九四年度には単年度黒字に - 有料放送は「フラット・フィー方式」で」『月刊民放』第19巻第1号、日本民間放送連盟、1989年1月1日、31-33頁、ISSN 0387-3811NDLJP:3471037/16 
  13. ^ "ワウワウ(WOWOW)". Microsoft エンカルタ 総合大百科 2005 (DVD-ROM). 日本: マイクロソフト. 22 October 2004.
  14. ^ 放送権契約締結に関するお知らせ”. WOWOW (2005年12月5日). 2022年10月23日閲覧。
  15. ^ 特別衛星放送に係る委託放送業務の認定(別紙1) (PDF)
  16. ^ a b 10月からの3つのチャンネルをご紹介するサービス放送が始まります。 - WOWOWからのお知らせ(2011年9月13日)
  17. ^ “【レビュー】画質は?使い勝手は? - WOWOWのスマホ/タブレット向けVODを早速試す”. Phile-web (音元出版). (2012年7月3日). https://www.phileweb.com/review/article/201207/03/538.html 2015年12月19日閲覧。 
  18. ^ “「WOWOWメンバーズオンデマンド」がパソコンに対応”. AV Watch (インプレス). (2012年12月17日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/579134.html 2015年12月19日閲覧。 
  19. ^ a b WOWOWがアクトビラとIMAGICA TVを子会社化。映像配信やコンテンツ制作強化、AV Watch、2017年2月27日
  20. ^ WOWOWの3チャンネルがネット同時配信。月額2,300円で放送も - AT Watch、2018年9月6日(2018年10月6日閲覧)
  21. ^ 株式会社WOWOW (2019年2月14日). “WOWOW BS3チャンネルのネット同時配信を「Paravi」経由で楽しめる新サービス「Paravi WOWOWプラン」が2月18日(月)よりスタート”. PR TIMES. 2021年1月14日閲覧。
  22. ^ 配信加入における特定商取引法に基づく表示”. WOWOW (2021年1月13日). 2021年1月14日閲覧。
  23. ^ a b TV無しでも使える「WOWOWオンデマンド」開始。海外ドラマ強化。”. AV Watch (2021年1月13日). 2021年1月14日閲覧。
  24. ^ Paravi WOWOWプランが新規受付終了。「WOWOWオンデマンド」へ移行”. AV Watch (2020年12月24日). 2021年1月14日閲覧。
  25. ^ 4K放送開始の延期について”. 株式会社WOWOW (2020年7月16日). 2020年10月14日閲覧。
  26. ^ WOWOW、番組時間表記から「夜」「深夜」廃止。12時間制に”. AV Watch (2022年1月18日). 2022年1月18日閲覧。
  27. ^ 小野佳希 (2023年9月20日). “サブスク映像配信「Paramount+」日本上陸。12/1提供開始”. PHILE WEB. 2023年9月20日閲覧。
  28. ^ 「ABEMA」でWOWOWのスポーツコンテンツが視聴できるABEMA de WOWSPO(商品名:WOWSPO)の提供を開始”. 株式会社サイバーエージェント (2024年4月2日). 2024年4月2日閲覧。
  29. ^ WOWOWをより楽しめる新サービスがスタート! リモコンの色ボタンで3チャンネルを便利にザッピング。 (PDF)
  30. ^ 阿部邦弘 (2023年6月5日). “WOWOWなどが新BS4Kチャンネル申請。夏頃に3者認定へ”. AV Watch. 2023年11月21日閲覧。
  31. ^ 小野佳希 (2023年11月16日). “BS右旋での4K放送、ショップチャンネル/QVC/OCO TVの新規チャンネル開設を認可へ”. PHILE WEB. 2023年11月21日閲覧。
  32. ^ WOWOWBSチューナー接続ガイド
  33. ^ 株式の状況”. WOWOW. 2017年6月9日閲覧。
  34. ^ 有報リーダー”. Lafla. 2017年6月9日閲覧。[リンク切れ]
  35. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、241頁。 
  36. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、251頁。 
  37. ^ 株式会社WOWOW『第36期(2019年4月1日 - 2020年3月31日)有価証券報告書 大株主の状況』(レポート)2020年6月24日。 
  38. ^ スタジオ紹介|WOWOW渋谷ステーション|WOWOWオンライン”. 2012年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月23日閲覧。
  39. ^ ザ・プライムショー」、2013年6月17日放送、WOWOW制作
  40. ^ 東北新社&スター・チャンネル ウォルト・ディズニー・ジャパンとの協力関係強化”. 東北新社 / スターチャンネル (2021年9月8日). 2021年9月13日閲覧。






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