AutoHotkey
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 10:19 UTC 版)
開発元 | Chris Mallett (Chris)、Steve Gray (Lexikos) |
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最新版 |
2.0.12
/ 2024年3月22日 [1] |
リポジトリ | |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | スクリプト言語 自動化 GUI ユーティリティソフトウェア |
ライセンス | GPL |
公式サイト | autohotkey.com |
概要
AutoHotkey独自のプログラミング言語(マクロ言語)を用いてコンピュータを制御することができる。「AutoHotkey」という名称から想像できるように、当初はキーボードのホットキー(ショートカットキー)をカスタマイズすることを目的として開発されたが、ユーザーの要望を取り入れる形で開発が進むにつれスクリプト言語と分類されるほどに膨大な機能が実装され、コミュニティも大きなものとなっている。
GPLでライセンスされたオープンソースのフリーソフトウェアである。
AutoHotkey自体のソースコードはC++で書かれており、Microsoft Visual Studio Expressでコンパイルすることができる。
特徴
変数、関数、ポインタ、再帰、APIコール等一般的なプログラミング言語と同等の機能が用意されており、高度な制御が可能。
基本的な制御は次のようなものがある。
これらを組み合わせて、次のような処理を行わせることができる。
- キー配列を、QWERTY配列からDvorak配列などの配列に再割り当てする
- よく使うファイル名などの文字列をショートカットキーで入力する
- コンテストや無料サンプルの申し込みフォームに、名前や住所などを自動で記入する
- キーボードやジョイスティックでマウスカーソルを操作する
- 簡単なキー入力でプログラム、文書、ウェブサイトを開く
- 電子メールの本文やインターネットコミュニティの書き込みに署名を挿入する
- 非アクティブなウィンドウをショートカットキーで操作する
- システムを監視し、不要なプログラムを自動的に終了させる
- リマインダーソフトウェア、システムスキャン、バックアップの自動実行をスケジュールする
- オンラインゲームでの繰り返し操作を自動化する(オンラインゲームの利用規約に違反することもあるので注意)
GUIを自作しオリジナルのウィンドウを作ることも可能。
スタンドアロン実行
通常、Autohotkey言語で書かれたスクリプトを実行するには、コンピュータにAutohotkeyがインストールされている必要がある。しかし、付属のコンバートソフトウェアでスクリプトを実行ファイル化することでスクリプトをスタンドアロンで実行することができる。
スクリプト例
v2
以下のスクリプトでは、CtrlキーとAltキーが入れ替わる。
LCtrl::Alt
LAlt::Ctrl
以下のスクリプトでは、Googleで特定の語や文字列を検索することができる。任意のアプリケーションで文字列をクリップボードにコピーした後に ⊞ Win+g を押すと、指定されている既定のウェブブラウザが起動し、コピーした文字列で検索が行われる。この操作を行うキーは、スクリプトを変更すれば変更可能。
#g:: { ; Win+g
Run "https://www.google.com/search?q=" A_Clipboard
}
「afaik」と入力すると自動的に「as far as I know」に置き換わるホットストリングの作成に必要なスクリプトの例を以下に示す。
::afaik::as far as I know
AutoHotkeyの簡単な機能の例を以下に示す。あるURLがクリップボードにコピーされているときに ⎇ Alt+x を押すと、URLにかっこが含まれているかを確認し、あれば代替文字に置き換え、その後クリップボードからURLを貼り付ける。
!x:: { ; Alt+x
URLReplace()
Send "^v" ; Ctrl+v
}
URLReplace() {
A_Clipboard := StrReplace(A_Clipboard, "(", "%28")
A_Clipboard := StrReplace(A_Clipboard, ")", "%29")
}
以下のスクリプトでは、CtrlキーとAltキーが入れ替わる。
LCtrl::Alt
LAlt::Ctrl
以下のスクリプトでは、Googleで特定の語や文字列を検索することができる。任意のアプリケーションで文字列をクリップボードにコピーした後に ⊞ Win+g を押すと、指定されている既定のウェブブラウザが起動し、コピーした文字列で検索が行われる。この操作を行うキーは、スクリプトを変更すれば変更可能。
#g:: ; Win+g
Run https://www.google.com/search?q=%clipboard%
Return
「afaik」と入力すると自動的に「as far as I know」に置き換わるホットストリングの作成に必要なスクリプトの例を以下に示す。
::afaik::as far as I know
AutoHotkeyの簡単な機能の例を以下に示す。あるURLがクリップボードにコピーされているときに ⎇ Alt+x を押すと、URLにかっこが含まれているかを確認し、あれば代替文字に置き換え、その後クリップボードからURLを貼り付ける。
!x:: ; Alt+x
URLReplace()
Send ^v ; Ctrl+v
Return
URLReplace() {
StringReplace, Clipboard, Clipboard, (, `%28, All
StringReplace, Clipboard, Clipboard, ), `%29, All
}
ほかにも、AutoHotkeyを使用して行える操作の例は、AutoHotkeyのオンラインフォーラムのScriptsで探すことができる。
- ^ a b “Downloads for AutoHotkey 2.0”. 2024年3月29日閲覧。
- ^ Contact Erica Sadun: Comment (2005年8月19日). “Ericasadun 2005 Life Hacker”. Lifehacker.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “AutoHotkey Community Forum Page”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Getting connected to AutoHotkey's IRC Chat”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “AutoHotkey Changelog for Years 2003-2004”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Author Chris Mallett's post on the AutoHotkey Forums”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “An AutoIt / AutoHotkey nonfunctional comparison”. Paperlined.org. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Author Chris Mallett's post on the AutoHotkey Forums”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Licensing Opinions - AutoIt Forums”. Autoitscript.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Forum post by Chris, announcing AutoHotkey_L now main platform”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “Download page showing AutoHotkey_L as ongoing platform”. Autohotkey.com. 2011年12月2日閲覧。
- ^ “AutoHotkey v2.0-beta.1 - AutoHotkey Community”. Autohotkey.com. 2022年4月21日閲覧。
- ^ “v2.0-rc.1 - AutoHotkey Community”. Autohotkey.com. 2022年11月29日閲覧。
- ^ “v2.0.0 - AutoHotkey Community”. Autohotkey.com. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “AutoHotkey v2 Official Release Announcement - AutoHotkey Community”. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “正規ソフト「AutoHotkey」を悪用した攻撃を確認 | トレンドマイクロ セキュリティブログ”. blog.trendmicro.co.jp. 2019年6月5日閲覧。
- 1 AutoHotkeyとは
- 2 AutoHotkeyの概要
- 3 コミュニティ
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
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