防石鉄道 現況

防石鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 00:51 UTC 版)

現況

現在、防府 - 堀間は防長交通が結んでいる。一日二十数往復、およそ40分。堀側始発が5時台など、元鉄道をうかがわせる部分がある。

廃線跡は佐波川沿いの大部分が山口県道184号三田尻港徳地線に転換され、防府市と徳地地区を結ぶメインルートの一つとなっている。

防府駅西方の山陽本線の高架そばの「鉄道記念広場」に2号蒸気機関車、ハ6号客車、ハニフ1号客車が保存されている。なお、動態保存について検討されたことがあるが、動力部分の腐食が進んでおり、走行させる用地の確保が難しいこともあり断念されている[24]。上和字駅跡にはホーム跡と車輪を外された車両が残され、ミニ資料館となっている。

脚注

参考文献

  • 今尾恵介(監修)『中国・四国』新潮社〈日本鉄道旅行地図帳〉、2009年。ISBN 978-4-10-790029-6 
  • 窪田正実「防石鉄道」『鉄道ピクトリアル』No. 1601964年7月号臨時増刊:私鉄車両めぐり5、1964年、pp. 62-67, 89。 (再録:鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯』 1巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年。 
  • 谷口良忠「消えゆく路線 防石鉄道」『鉄道ファン』1963年5月号(通巻23号)、1963年。 
  • 牧野俊介『岡山より汽車を求めて 上巻』プレス・アイゼンバーン、1980年。 
  • 湯口徹 『瀬戸の駅から 下巻』 プレス・アイゼンバーン、1992年
  • 和久田康雄 著「昭和52年5月1日現在における補遺」、鉄道ピクトリアル編集部(編) 編『私鉄車両めぐり特輯』 1巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年、補遺9頁頁。 
  • 『徳地町史』1975年、264 - 265頁
  • 『防府市史 通史3』1998年、324 - 329頁
  • 『防府市史 資料3』1992年、654 - 673頁

  1. ^ 「17 石三軽便鉄道敷設免許申請」『防府市史 資料3』654 - 658頁
  2. ^ 才賀電機商会破綻のため、1914年3月に才賀電機商会関係者は退任した。三木理史「近代日本の地域交通体系」大明堂、1999年、198-199頁
  3. ^ 「19 石三軽便鉄道着工に関する指示一件」『防府市史 資料3』659頁
  4. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 資金不足で開業時に島地川と佐波川本流の合流地点の橋梁の一部は木橋であった。後に国鉄から鉄橋の払下げをうけ架け替えられた。『徳地町史』265頁
  6. ^ 『防府市史 通史3』326頁では横山から山口線地福駅まで延長を計画したとしているが鉄道統計資料では確認できない。
  7. ^ 1924年8月11日より開始となった。「强制管理開始」『官報』1924年8月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 日本最初の鉄道財団強制競売申立は広島信託による防石鉄道の事例といわれている。小川功『企業破綻と金融破綻』九州大学出版会、2002年、108-109頁。
  9. ^ 1925年1月26日に鉄道財団を防石鉄道に引き渡す。「鉄道財団引渡」『官報』1925年2月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 大正14年3月23日第五十回帝国議会衆議院「鉄道敷設法中改正法律案(橋本喜造君外五名提出)委員会」の「第六十七 防石鉄道買収決定ニ関スル建議」帝国議会会議録検索システムにより閲覧
  11. ^ 「建議ハ衆議院ノ議決ヲ経タルモノナルモ大体国有鉄道山口線ノ一部ニ並行スル地方的鉄道ニシテ目下ノ交通状態ニ於テハ直エ之ヲ国有鉄道ニ移スノ必要アリト認ムル能ハス右閣議ヲ請フ」大正14年8月22日 鉄道大臣 仙石貢 国立公文書館所蔵簿冊標題 「件名 防石鉄道買収決定ニ関スル建議ノ件」
  12. ^ 『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 「29 防石鉄道営業廃止問題一件」『防府市史 資料3』671 - 673頁
  14. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1912年11月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1919年7月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 「地方鐵道運輸開始竝驛名改稱」『官報』1920年10月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1921年4月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ 「鉄道免許一部失効」『官報』1930年10月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ 「鉄道免許取消」『官報』1936年3月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  21. ^ 「地方鉄道免許取消」『官報』1941年12月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  22. ^ a b 『山口県百科事典』山口県教育委員会、1982年、749頁
  23. ^ a b 窪田 (1964) によればいずれも1937年(昭和12年)に廃車(届)
  24. ^ a b 「市民の声」の公表/詳細/経済産業/平成27年3月(1) - 防府市(2018年6月20日)、2022年8月25日2閲覧
  25. ^ 窪田 (1964) では1955年認可
  26. ^ 『瀬戸の駅から 下巻』93頁


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