田川市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 00:42 UTC 版)
教育
大学
高等学校
- 公立
このほか、福岡県立田川高等学校については田川郡香春町に所在している。
- 私立
中学校
市内に8校ある中学校のうち、猪位金中学校(猪位金学園)を除いた7校が2校に再編された。両校とも2023年(令和5年)4月に開校[5]。
田川東中学校は旧伊田中学校の敷地、田川西中学校は旧後藤寺中学校の敷地にそれぞれ開校した。
閉校した中学校
小学校
小中一貫校
学校教育以外の施設
産業
概要
閉山した炭鉱跡地などを活用して工業団地の整備を行い、市内への企業誘致が進められている。
鉱工業・製造業
- 石炭産業とともに近代の田川市を支えてきたセメント産業は現在でも残っており、市西部の船尾山で麻生セメントによる石灰石の採掘が行われている。
- チョコレート駄菓子として有名なチロルチョコを製造する松尾製菓の本社工場がある。
- 市内の白鳥工業団地には、大手ディスカウントストアトライアルカンパニーの物流センターのほか、洋服の青山を展開する青山商事の商品センターがある。
- 市北部の横島団地(川宮・新生町地区)には、ドリンクびん、調味料びん、清涼飲料びんなどを製造する日本耐酸壜工業の九州工場がある。
田川市に本社を置く主な企業
- 中村産業グループ
- 柏木商店グループ - 「本家 山賊鍋」などの店舗を展開。
- フラワーベーカリー
- くすりのコーエイ(ドラッグコーエイ)
- 三好食品工業
- 田川信用金庫
- 松尾製菓株式会社
- レゾナック・オートモーティブプロダクツ
- 株式会社ティー・エル・エス
田川市発祥の企業
- チロルチョコ株式会社 - 松尾製菓の企画・販売部門を分社化して東京都千代田区に設立。
- ミスターマックス・ホールディングス - 旧・平野電機株式会社。のちに本社を福岡市に移転して現社名となる。
IT化への取り組み
近年は、伊田地区に設立された「たがわ情報センター」を中心として、田川市郡の企業・大学・各種教育機関・商業施設等におけるIT化推進への取り組みが行われている[6]。
たがわ情報センターでは、パソコン講座を受講したり、持参した自身の端末から無料でインターネットサービスを利用したりすることが出来る他、一部情報関連の資格試験も開催している。
商業
概要
田川伊田駅周辺地域と田川後藤寺駅周辺地域を中核拠点として、両地域を繋ぐ国道322号沿い、および田川市役所交差点から南北に伸びる青葉中央通り沿いに中心市街地が形成されている[7]。後藤寺地区の市街地の一部は、国道322号に沿って川崎町池尻地区にまで連なっている。
また昭和50年代に国道201号田川バイパスが開通してからは、市街地が中心部から北側に拡大しており、田川バイパス沿線の川宮・下伊田・夏吉地区では、郊外型の商業エリアが形成されている[7]
郊外型商業地
国道201号田川バイパス(ウイングロード田川)沿いに、大型ロードサイド店舗が集積している。かつて下伊田地区には、筑豊青果田川市場・田川魚市場が立地していたが、後に両市場は閉鎖され、跡地にトライアル田川店が開店。それ以降付近にはファストフード店などの郊外型店舗が進出した。2009年の飯塚庄内田川バイパスの開通以降、田川バイパスが福岡と北九州を結ぶ主要幹線として機能しており、それに伴って沿線へのロードサイド型店舗の集積が進んでいる。
- 川宮地区 - サンリブ田川、ミスターマックス田川バイパス店、メルクス田川などの大型ショッピングセンターが立地している。
- 下伊田地区 - トライアル田川店や郊外型のファストフード店などが立地している。
- 夏吉地区 - 香春町の境界にかけて郊外型店舗が集積している。
中心市街地
1992年にミスターマックス田川バイパス店[注釈 8]、1998年にサンリブ田川が川宮地区に開業。これにより、モータリゼーションによる郊外化へ拍車がかかり、中心部の伊田・後藤寺などの商店街は衰退が著しくなった。
かつては大型総合スーパーの寿屋が両市街地に立地(後藤寺には寿屋田川店、伊田には寿屋AXiS伊田店[注釈 9]が立地)していたが、どちらも閉店・解体へと追い込まれている。
田川市は中心市街地の衰退に歯止めをかけるため、平成26年度に「田川伊田駅周辺地区都市再生整備事業」を開始した。この事業では、JR田川伊田駅のリニューアルや駅前広場の整備、市道鉄砲町後藤寺線の拡幅などが行われた。駅前広場については、2023年現在でも一部地権者の移転交渉が難航しており未完成の状態が続いている。JR田川後藤寺駅周辺においても再開発が計画されており、駅前広場や憩いスペースの設置、後藤寺バスターミナルに代わるバスロータリーの設置が検討されている[8]。事業の完了は2028年度末を予定。
1994年の旧田川東高校(現 東鷹高校)の移転によって、長年遊休地となっている旧田川東高校跡地は、田川市が活用事業者を公募した結果、大和ハウスリアルティマネジメントが事業主体となって商業施設などを整備することが決定した[9]。2016年6月には田川警察署の移転候補地として報道されたが、2022年に千代町の旧教育庁舎跡地(NTT横)への移転が決定した[10]。開庁は2027年春を予定している。
- 伊田商店街 - 市内最大の商店街。JR田川伊田駅前から北西に延びる橘通りと本町通りから構成される。
- 田川ごとうじ銀天街 - JR田川後藤寺駅前から南に延びる商店街。近年は公式ホームページ上での「オンラインお買い物相談会」など、先進的な取り組みを実施している。
- 上本町商店街 - 田川ごとうじ銀天街から南に続く商店街。「プロムナード ごとうじ上本町商店街」という愛称がついている。アーケードを抜けた先は東西に商店が連なり、九州電力田川営業所付近から上本町交差点まで続いている。
- サンシャイン通り - 田川ごとうじ銀天街から道路を挟み北に続く商店街。以前は朝映通りと呼ばれていた。アーケードは設置されていない。
伊田・後藤寺両商店街では、買物客にコミュニティバスの片道無料乗車券を発行するなどして、集客向上に努めている。
商業施設
- 大型・複合商業施設
- サンリブ田川
- ハイパーモールメルクス田川
- Joy Plus(ジョイプラ)
- コスパ伊田
- スーパーマーケット
- ホームセンター・ディスカウントショップ
- ナフコ
- スーパーセンタートライアル(田川店・田川後藤寺店)
- ルミエール
- ラ・ムー
- 家電量販店
- ドラッグストア
- ディスカウント ドラッグコスモス(後藤寺店・田川松原店・田川バイパス店)
- ドラッグコーエイ(後藤寺店・伊田店・三井伊田店・川宮店・メルクス田川店)
- ファストフード
- 弁当チェーン
- ほっともっと(田川後藤寺店・田川市役所前店・田川伊田店)
- 外食チェーン
- ジョイフル
- スシロー
- ガスト
- 資さんうどん
- 浜勝
- カレーハウスCoCo壱番屋
- はま寿司
- ウエスト
- 九州筑豊ラーメン 山小屋
- 山賊鍋(田川本店・田川バイパス店)
- 眼鏡店
- ^ 長野覚「炭鉱都市の諸問題 ‐福岡県田川市の現代的課題‐」『駒澤地理』第2巻、駒澤大学文学部地理学教室、1960年6月、18頁、CRID 1050282813209629696。
- ^ 「二次爆発で救援隊遭難、死者・行方不明六十六人」『大阪毎日新聞』1935年(昭和10年)7月15日(昭和ニュース事典編纂委員会 『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p.219 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、107頁。ISBN 9784816922749。
- ^ “旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓,伊田竪坑第一・第二煙突”. 一般財団法人石炭フロンティア機構. 2023年1月2日閲覧。
- ^ 田川市中学校再編推進だより 第4号 令和3年(2021年)1月25日 (PDF) - 新中学校再編推進室 / 田川市ホームページ
- ^ たがわ情報センター - ホームページ
- ^ a b 田川市都市計画マスタープラン 第6回委員会資料 平成23年6月10日 (PDF) - 田川市ホームページ資料
- ^ “脱「不便」目指せ田川後藤寺駅前 駅前広場やロータリー、再開発3案”. 西日本新聞me. 2023年2月8日閲覧。
- ^ “田川東高校跡地活用事業公募型プロポーザルにおける審査結果について”. 田川市. 2023年2月22日閲覧。
- ^ “築50年超で県内最古 田川署移転改築へ 県警 27年春開庁目指す /福岡”. 毎日新聞. 2023年2月8日閲覧。
- ^ 各県ケーブルテレビの一覧(令和3年7月1日現在) (PDF) - 総務省
- ^ なかじゅんの「筑豊の親分に聞け!!」 2017年5月28日 - Facebook
- ^ 田川に夢のラジオ局を作りたい!クラウドファンディング実施中! - チクスキ
- ^ 【ご報告】非現実的な方法を棄てネット回線を活用したリバーサイドラジオの理想形を目指します - 共同ポケット
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