志賀高原 観光

志賀高原

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 01:04 UTC 版)

観光

火山地帯ならではの豊富な湧出量を持つ多数の温泉江戸時代から知られ、近傍の松代藩出身である幕末の洋学者・佐久間象山もこの地域の温泉を賞揚した。

標高が高く自然環境に恵まれ、積雪量も多い条件から、スキー登山、避暑などを中心とした近代的なリゾート開発の歴史も古い。早くも1920年代から地元住民・自治体と、1927年に湯田中駅まで鉄道を開通させた長野電鉄グループとのタイアップで、第二次世界大戦前から観光地としての開発が進められた。

スキー場

総称して志賀高原スキー場と呼ばれている。戦前から開発が進められており、白馬エリアと並んで、日本屈指の一大スキー場地帯である。

当初こそ小規模ではあったが戦前から著名なスキーリゾートであり、戦時中を除いて日本でのスキーブームに伴う開発が進められてきた。1947年には当時この地域を軍関係者のリゾート地としたGHQの意向により、日本で最初のスキーリフトが掛けられた。

西館山スキー場(左)東館山スキー場(右)
2013年12月18日スターバックスコーヒーは日本国内で最も標高の高い店舗「横手山山頂店」を横手山スキー場のリフト山頂駅舎にオープンした。スキー場への出店も同社初。2014年5月までの期間限定契約だが、地域活性化のため通年営業に切り替える方向で話が進んでいる[12]

このうち、奥志賀、横手山(一部区域)、熊の湯(笠岳スキー場往復は除く)はスノーボード滑走禁止であったが、2015-2016シーズンより奥志賀、熊の湯でスノーボードが解禁された。

登山道・遊歩道

環境省が19の歩道を指定し、また、志賀高原観光協会が19のコースを紹介している。

環境省指定歩道

  • 鳥甲山登山線道路・・・ムジナ平から国立公園境界線にあたる稜線にある白クラの頭を経由して鳥甲山山頂に至る登山道。路線距離4.4km。
  • 赤石山登山線道路・・・寺小屋峰・歩道分岐点金山沢ノ頭)から赤石山に至る区間および大沼池・歩道分岐点から赤石山西に至る区間からなる登山道。路線距離5.0km。
  • 焼額山登山線道路・・・一の瀬から焼額山山頂を経て奥志賀高原に至る登山道。路線距離7.3km。
  • 岩菅山登山線道路・・・一の瀬旅館街及び聖平から岩菅山ノッキリに至る登山道。路線距離7.1km。
  • 東館山切明縦走線道路・・・東館山山頂から岩菅山烏帽子岳を経て切明に至る登山道。路線距離19.0km。
  • 自然探勝線道路・・・蓮池から硯川に至る自然探勝路。路線距離6.8km。
  • 上信越自然歩道線道路・・・横手山から四十八池に至る登山道。横湯川から発哺温泉に至る歩道。発哺温泉から切明・国立公園境界に至る登山道。
  • 上林琵琶池線道路・・・地獄谷から琵琶池に至る歩道。
  • 笠ヶ岳登山線道路・・・熊の湯から笠ヶ岳峠に至る登山道。
  • 志賀高原長池線道路・・・長池を周遊する遊歩道。
  • 志賀山回遊線道路・・・木戸池南および硯川から大沼林道口に至る歩道。清水駐車場から信大教育園に至る歩道。
  • 志賀山縦走線道路・・・四十八池・歩道分岐点および鉢山西・歩道分岐点から清水口に至る登山道。
  • カヤノ平八剣山登山線道路・・・カヤノ平野営場およびカヤノ平から八剣山山頂に至る登山道。
  • 高標山登山線道路・・・カヤノ平野営場から高標山山頂に至る登山道。
  • 切明野反湖線道路・・・切明・国立公園境界から渋沢ダムに至る登山道。
  • 大倉新道線道路・・・西発哺から一の瀬西に至る歩道。
  • 法坂坊寺山線道路・・・法坂から坊寺山山頂に至る登山道。
  • 上林水無池線道路・・・上林・国立公園境界から水無池・歩道合流点に至る登山道。
  • 四十八池高沢山線道路・・・四十八池上分岐・歩道分岐点から高沢山・歩道合流点に至る登山道。

トレッキングコース

志賀高原観光協会が紹介するトレッキングコースは以下の通りである。

遊歩道(初級/ファミリー向けコース)

  • 横手山パノラマコース
  • サンシャイントレール・水無池コース
  • 東館山天空コース
  • 旭山登山コース
  • 奥志賀白樺苑路コース
  • 大倉新道コース・・・環境省の大倉新道線道路にあたる。
  • シナノキコース

探索歩道(中級/一般向けコース)

  • せせらぎコース
  • 池めぐりコース・・・環境省の志賀山回遊線道路(硯川から大夢魔林道口の区間)の一部にあたる。
  • 清水新道・・・環境省の志賀山回遊線道路の一部(清水駐車場から信大教育園の区間)にあたる。
  • 自然探勝コース・・・環境省の自然探勝線道路にあたる。
  • まが玉の丘コース
  • 峠の三十三観音コース・・・環境省の上林琵琶池線道路にあたる。

登山道(上級/健脚向けコース)

  • 志賀山登山コース・・・環境省の志賀山縦走線道路にあたる。
  • 焼額山登山コース・・・環境省の焼額山登山線道路にあたる。
  • 岩菅山登山コース・・・環境省の東館山切明縦走線道路の一部(東館山から裏岩菅山の区画)および岩菅山登山線道路にあたる。
  • 笠ヶ岳登山コース・・・環境省の笠ヶ岳登山線道路にあたる。
  • 鉢山・横手山登山コース・・・環境省の上信越自然歩道線道路の一部(横手山から四十八池の区間)にあたる。
  • 赤石山登山コース・・・環境省の赤石山登山線道路にあたる。

温泉

熊の湯温泉

野営場(キャンプ場)

  • 大沼池野営場・・・大沼池の畔にあるキャンプサイト。レストハウス「エメラルド大沼」や公衆トイレなどが整備されている。
  • 笠越野営場・・・旧笠岳スキー場の麓付近にあるキャンプ場。
  • 巣鷹湖野営場(通称:スタカ湖キャンプ場)・・・キャンプサイト、炊事場、シャワー、トイレなどが整備されている。キャンプ用品のレンタルがある。湖畔でボートや釣りを楽しめる。
  • カヤノ平野営場(通称:カヤの平高原キャンプ場)・・・キャンプサイト(オートキャンプ可)、ロッジ、炊事場、シャワー、トイレなどが整備されている。
  • 木戸池キャンプ場・・・近接する木戸池温泉ホテルでの温泉入浴、木戸池でのボートを楽しめる。

その他

  • 志賀高原総合会館98
  • 志賀高原歴史記念館 昭和12年に建てられた旧志賀高原ホテルのエントランス棟を改装した記念館。コルチナ冬季五輪で銀メダルを獲得した猪谷千春に関する情報を中心に展示。
  • 森の音楽堂 奥志賀高原にあり、毎年夏に世界的指揮者小沢征爾による音楽会が行われている。
  • 信州大学教育学部附属志賀自然教育研究施設・信州大学山岳科学総合研究所志賀高原センター
    高地や山地の学術研究と、学生・社会人に自然教育の促進を図る目的である。志賀高原ではないが、木島平村上木島のカヤノ平にある「カヤノ平自然教育園(山地自然生態系実習園)」も、この施設の一部である。
    • 信州大学志賀自然教育園(亜高山自然生態系実習園)
      丸池地区と熊の湯地区の間の、長池周辺が敷地である。冬季は閉鎖される。
      • 展示館
        志賀高原の自然が展示してあり、哺乳類鳥類は園内のほとんどの種類が展示してある。
      • ロックガーデン(高山植物園)
        50種ほどの高山植物が植えられている。5月から花が咲き始め、8月からは多種のが見られる。
      • 自然散策路
        長池や溶岩台地原生林を観察するのに適した歩道が整備されている。
  • 東館山高山植物園 東館山ゴンドラリフト山頂駅の南斜面に広がる10万平方メートルの敷地に500種類を超える志賀高原自生の高山植物が植えられている。入場無料。東館山ゴンドラリフトまたは高天ヶ原サマーリフトでアクセスできる。
  • 観光牧場
    • 奥志賀高原牧場(山本牧場)[13][14]・・・奥志賀牧場ともいう。1980年運営開始。所在地:長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬字丸山12374。本社所在地:長野県下高井郡山ノ内町大字佐野1016。
    • かやの平牧場[15]・・・2002年放牧開始。所在地:長野県下高井郡木島平村大字上木島字往郷山。







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