モリアザミ モリアザミの概要

モリアザミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 09:23 UTC 版)

モリアザミ
2008年9月 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: アザミ属 Cirsium
: モリアザミ C. dipsacolepis
学名
Cirsium dipsacolepis (Maxim.) Matsum. (1895)[1]
和名
モリアザミ(森薊)

分布と生育環境

分布域は広く、日本では本州四国九州に分布する[2]。山地や野原などの日当たりの良い乾いた草原に見られる[2]

特徴

総苞片はとげ状を呈する

は直立して、分枝しながら高さは1メートル (m) ほどになる[2][4]は羽状に中裂または深裂し、縁に鋭いとげがある[2][4]

花期は秋(9 - 10月)で、茎の頂部を上向きに3個ほどのをつける[2][4]。花はたくさんの筒状花からなる頭状花序(頭花)で、花の色は紅紫色である[2]総苞は粘らない。頭花の基部にある総苞片が極端に長く、とげ状になるのが特徴である[4]。花期には根生葉は残っていない。

根は太く、直径は2センチメートル (cm) ぐらいになり、下向きにまっすぐ伸びる[2][4]菊ごぼうと称して食用にも供される。俗に「ヤマゴボウ」ともよばれるが、有毒のヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の植物とはまったく別種なので、注意を要する[2]

食用

秋に根を掘り採って食用とする[2]。採取時期は、東北地方が9 - 11月ごろ、関東以西では9 - 12月ごろとされる[2]。根は適当な大きさに切ってから茹でて水にさらし、煮物きんぴら天ぷらにして食べられている[2][4]

味噌漬け醤油漬けにしてもおいしく、観光地などでは山牛蒡(やまごぼう)の名で売られている[2][4]。植物名のヤマゴボウ(標準和名:ヨウシュヤマゴボウ)はアザミの仲間とは全く異なる別の植物で、有毒植物であるので、間違えないように注意を要する[4]




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