フリジア帽 フリジア帽の概要

フリジア帽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 06:54 UTC 版)

フリジア帽を被ったアッティスの胸像。2世紀ローマ帝国時代。

概要

フリジア帽は赤い三角帽である[2]。この帽子は元来フリギア(フリジア)に起源するとされているが、古代ローマにおいては、自由身分の解放された奴隷が被るものとして採用された[1]。この起源からフリジア帽は隷従から自由への解放の象徴とされ、フランス革命ではサン・キュロットの象徴として使用された[1]。革命期には読み書きのできない民衆に「革命精神」を伝達するために「フリジア帽とトリコロール旗」や「フリジア帽をかぶせた杖を持つ自由の女神」などの意匠が考案され使用された。

フランス革命後の7月革命の時にウジェーヌ・ドラクロワの描いた「民衆を導く自由の女神」では自由の女神はフリジア帽を被っている[2]。これ以後、フリジア帽を被った女神、マリアンヌがフランス象徴となったといわれる。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e 溝口康彦、福地宏子・數井靖子監修『新版 モダリーナのファッションパーツ図鑑』マール社、2019年7月4日、119頁。ISBN 978-483-7-30912-3 
  2. ^ a b c 余録:フランス革命で「サン・キュロット」とは…|毎日新聞”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2018年12月4日). 2022年10月16日閲覧。
  3. ^ ホシナ コウヤ (2019年12月25日). “クリスマス。イエス生誕の物語は、どうして私たちの心を打つのでしょうか?”. tenki.jp. 日本気象協会、ALiNKインターネット. 2022年10月16日閲覧。
  4. ^ 松岡正剛 (2001年12月20日). “0445夜『ミトラス教』マルタン・フェルマースレン”. 千夜千冊. 株式会社松岡正剛事務所. 2022年10月16日閲覧。
  5. ^ 日本放送協会. “パリ五輪・パラ マスコットは「フリージュ」”. NHKニュース. 2022年11月15日閲覧。

関連項目




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