ニュースキャスター
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比較
日本
日本では、ニュースキャスターのニュースの取材・編集過程や番組構成への関与の度合いにはあまり注意が払われず、単に報道番組の司会者であればニュースキャスターと呼ばれる。[独自研究?]
1980年代CNNデイウォッチでの文化人起用やニュースシャトルでの星野知子起用など、報道関連の経験が全くない芸能人や文化人がニュースキャスターを務めるケースがある。
歴史
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- 日本のニュースキャスター第1号は、1962年10月1日にスタートした『JNNニュースコープ』(TBS)の田英夫と戸川猪佐武とされる。
- NHKでは1974年4月、磯村尚徳による『ニュースセンター9時』が放送開始。ニュース原稿を読み上げるのみであったそれまでの『NHKニュース』とは違い、喋り言葉を積極的に使った。政治→経済→社会というNHKでは当たり前だった放送順序の慣例を、意識的に排除するなどの変化も見せた。NHKのサイトはこの番組からニュースキャスターという言葉が一般的に使われるようになったと述べている。[3]
- それまで男性のキャスターがニュース番組の進行を務めることが多かったが、1980年代に各局が女性キャスターを起用し始める。その先駆けとなったのが、『きょうの出来事』(日本テレビ)を担当した櫻井よしこである。だが実際は、1978年に田丸美寿々が『FNNニュースレポート6:30』を担当し、既にキャスターの位置付けをとっており、田丸を日本初の女性キャスターだとする意見もある。様々意見は分かれるが、テレビ証券は「田丸さんは、日本でいうキャスターの先駆けで、ジャーナリストからアンカーを務める米国流で言えば、櫻井さんが日本初のアンカーパーソン」と、両者ともにキャスターの先駆けであることに違いはない、と述べている。
- 1984年10月1日にスタートした『FNNスーパータイム』(フジテレビ)においては、それまでなかった視聴者の目線を意識したニュースリポートや特集などを組み、メインキャスターの逸見政孝や安藤優子はそれを象徴する存在となった。
- 1985年10月にスタートした久米宏による『ニュースステーション』(テレビ朝日)は、それまでの報道番組を変えた番組と認識されている。インタビュー取材でよく久米は「私はニュースキャスターでなく司会者」と発言している。
- この頃、『キャスター』というそのものズバリのネーミングの情報番組がテレビ東京で放送されていた。キャスターを務めたのは大宅映子。
- 1989年10月、筑紫哲也による『筑紫哲也 NEWS23』の放送がスタート。平日のニュース番組でキャスターの名前が番組名に記載されたのは初めて。
- 2006年4月、NHKの『ニュースウオッチ9』が放送開始。柳澤秀夫と伊東敏恵はニュースの紹介に徹し、原稿やプロンプターを一切使わずに放送する試みを行う。
アメリカ
傾向
ローカルニュースや朝のニュースは男女ペアを組んで放送することが多いが、CBS、NBC、ABC の三大ネットワークで夕方に放送する全国ニュースに限ってはアンカー1人で進行する。[要出典]彼らは国民から高い信頼がおかれており、アンカーを粗末に扱うと次の選挙で票に跳ね返るため、政治家も彼らに対して敬意を払うことを忘れない。アメリカでは「大統領が勝手なことを言えない者がこの国に三人だけいる。三大ネットのアンカーだ」という格言まである。[独自研究?]
歴史
- 第二次世界大戦中、CBSのエドワード・マローはヨーロッパの戦地から自身が組織した特派員たちとともに報道を送り続ける。
- 1954年、マローが『シー・イット・ナウ』 (See It Now) でマッカーシー上院議員らによる「赤狩り旋風」を糾弾してマッカーシズムに真っ向から挑み、結果的に赤狩りを終焉に導く。しかし番組は打ち切られ、マローは1961年にケネディー大統領に請われて合衆国情報庁長官に就任。
- 1963年、ウォルター・クロンカイトが『CBSイブニングニュース』のアンカーに。同年11月21日、クロンカイトは悲しみの涙で眼鏡を曇らせながらケネディー大統領暗殺の速報を伝える[4]。
- 1968年、ベトナム戦争が激化する中、クロンカイトが現地取材の特別番組の締めくくりで「民主主義を擁護するべき名誉あるアメリカ軍には、これ以上の攻勢ではなく、むしろ交渉を求めるものであります」と厳しい口調で発言してベトナム戦争継続に反対を表明[5]。これがジョンソン大統領をして「クロンカイトを失うということは、アメリカ中道の支持基盤を失うということだ」と嘆かしめる。直後にジョンソンは二期目への出馬断念を表明。一方クロンカイトはこれを反省して、以後二度と番組内で私見を差し挟まなくなる。これ以降、殊に夕方の全国ニュースにおいては「絶対の中立」のアンカー像が定着する。
- 1981年、ダン・ラザーが『CBSイブニングニュース』のアンカーに。
- 1983年、ピーター・ジェニングスが『ワールド・ニュース・トゥナイト』の単独アンカーに。同年、トム・ブロコウが『NBCナイトリーニュース』の単独アンカーに。これをもって約10年近く続いた人気アンカーの引き抜きや頻繁な交代に終止符が打たれる。
- ラザー・ブロコウ・ジェニングスのアンカーの時代は約四半世紀近くも続いたことから、各ネットワークにはそれぞれ「しゃべるラザー、動くブロコウ、動かないジェニングス」という評に代弁される独特のスタイルと雰囲気が醸成される(とは言っても冷戦下のジェニングスは海外へ動くアンカーとして名を馳せたが)。またCNNというニュース専門局の登場やFOXニュースやMSNBCで見られる「モノを言うキャスター」にも人気が集まる。
イギリス
- アメリカ同様、取材経験を積んでキャスターを務めるのが多い。ニュースリーダーはこの基準から外れる。
- 同じ英語圏から、元アメリカ国務省報道官のジェームス・ルービンのように、アメリカ人がキャスターを務めるケースがある。
フランス
- アメリカ同様、取材経験を積んだ記者がキャスターを務めるのが定番となっていたが、M6でキャスターを務めるメリッサ・テュリオのように、入社3年でキャスターを務めるケースも出ている。
ブラジル
- ブラジルでいうキャスターは、Apresentadores(プレゼンターの意味)にあたる。
- ブラジルの主要ニュース番組のキャスターのほとんどが、グローボのキャスター経験者である。これはブラジルのテレビ界において、グローボの一人勝ちの状況が続いていることにより、人材がグローボに集中していることが背景として挙げられる。
韓国
- 取材経験を積んだ報道次長、若しくは報道部長クラスの記者が、キャスターを務めるのが定番となっている。
- かつてはアメリカ同様、男性が単独でキャスターを務めていたが、女性キャスターと2人で番組を進行する形式が多くなってきている。
注釈
出典
- ^ 夏目三久キャスターは企業CMの出演を直ちに止めるべき,メディアゴン,2017年2月13日
- ^ 『ダカーポ』No.295 1994年2月16日号 マガジンハウス、74頁。
- ^ http://www9.nhk.or.jp/a-room/qa/[リンク切れ]
- ^ http://www.metacafe.com/watch/333041/walter_cronkite_jfk/
- ^ http://www.youtube.com/watch?v=i214f5-w19w
- ^ テレビ証券「ニュース番組の裏の華麗なる戦い」『日経エンタテインメント!』第10巻第18号、日経BP社、東京都、2006年12月、pp.99、2011年4月11日閲覧。
- ^ 『NNNきょうの出来事』特集「伝えられたこと 伝えられなかったこと」(日本テレビ、2006年9月29日 (最終回))
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