神保哲生とは? わかりやすく解説

神保哲生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 09:56 UTC 版)

神保 哲生
生誕 (1961-11-10) 1961年11月10日(63歳)
日本 東京都
教育 国際基督教大学
コロンビア大学ジャーナリズム大学院
職業 ジャーナリスト
公式サイト http://www.jimbo.tv/
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神保 哲生(じんぼう てつお、1961年昭和36年〉11月10日 - )は、日本ジャーナリスト、作家、翻訳家、起業家。日本ビデオニュース株式会社代表取締役。ネットメディア『ビデオニュース・ドットコム』代表。国際基督教大学(ICU)ラグビー部監督

来歴

東京生まれ。世田谷区立瀬田小学校を卒業後、神奈川県横浜市にある私立桐蔭学園中学校に入学。ラグビー部主将として活躍するも、15歳で渡米。米国ニューヨーク州郊外のプレップスクール『ストニーブルック・スクール』に編入する。1980年にニューヨーク州ニューヨーク市のコロンビア大学に入学。その後一時帰国し1985年国際基督教大学を卒業。1986年にはコロンビア大学に復学し、1987年コロンビア大学ジャーナリズム大学院で修士号を取得。

ICUではアメリカ外交史が専門の斉藤真に師事。

コロンビア大学ジャーナリズム大学院では、元CBSの名物プロデューサー(後にCBSニュース社長)のフレッド・フレンドリー英語版教授(映画『グッドナイト&グッドラック』でジョージ・クルーニーが演じた人物)に師事。フレンドリーにはジャーナリストして強い影響を受けたと、自著『ビデオジャーナリストの挑戦』の中で書いている。

大学院修了後は、米クリスチャン・サイエンス・モニター紙やAP通信、カナダグローブ・アンド・メール紙などの[1]記者や海外特派員を経て1995年に独立。ビデオカメラによる撮影・取材・編集という一連の作業を記者自身が行うビデオジャーナリストとしての活動を世界に先駆けて開始。国内向けではテレビ朝日ニュースステーション』やTBS筑紫哲也のニュース23NHKETV特集』など、海外では米PBS、米ABCナイトライン』など国内外のメディアで多数の映像レポートやドキュメンタリー作品を発表。

1996年に日本ビデオニュース株式会社を設立し代表取締役に就任。1998年、委託放送事業者免許(放送免許)を取得して、米経済ニュース専門チャンネルのCNBCと提携したCS放送『CNBCビジネスニュース』をスカイパーフェクTV上で運営する。その後、日本初のニュース専門インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」を立ち上げ、現在に至る。

2010年〜2012年にはTBSラジオニュース探求ラジオDigの火曜日パーソナリティを務める。

1988年より日本外国特派員協会正会員。同会では2005年より報道企画委員長を務め、同会で開催される記者会見で頻繁に司会を務める。

日本ペンクラブ会員、日本インターネット報道協会理事兼事務局長、日本記者クラブ個人会員。

また、2005年より立命館大学産業社会学部情報メディア学科教授として、主にメディア論の実習科目を担当。立命館大学では、神保ゼミのゼミ生が運営するインターネット動画配信チャネル『VJ道場』を指導したほか、2007年から早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズム専攻の客員教授を務めた。[2]

桐蔭学園、ICU、コロンビア大学では一貫してラグビー部に所属。本人もラグビー愛を隠さない。2025年1月からは母校でもある国際基督教大学(ICU)ラグビー部の監督を兼務している。

趣味はラグビーのほか、ガーデニング、カヌー、渓流釣り、料理、水泳、ヨガなど。

著書

単著・共著

  • 『自民党につける薬、社会党につける薬』(共著 ほんの木、1993年)
  • 『ビデオジャーナリストの挑戦』(ほんの木、1996年)
  • 『地雷リポート』(築地書館、1997年)
  • 『9・11メディアが試された日』(外岡秀俊らとの共著 本とコンピュータ、2001年)
  • 『ツバル 地球温暖化に沈む国』(春秋社 2004年)
  • 『ジャーナリズムの可能性』(野中章弘らとの共著 岩波書店、2005年)
  • 『ビデオジャーナリズム カメラを持って世界に飛び出そう』(明石書店、2006年)
  • 『アメリカの日本改造計画-マスコミが書けない「日米論」』(関岡英之らとの共著 イーストプレス、2006年)
  • ツバル 増補版』(春秋社、2008年)
  • 民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるのか?』(ダイヤモンド社、2009年)
  • 『自由報道協会が追った3.11』(上杉隆らとの共著 扶桑社、2011年)
  • 『IT時代の震災と核被害』(東浩紀らとの共著 インプレスジャパン、2011年)
  • 『メディアの罠―権力に加担する新聞・テレビの深層』(高田昌幸青木理との共著 産学社、2012年)
  • 『東海村・村長の「脱原発」論』 (集英社新書、2013年)
  • 『PC遠隔操作事件』(光文社、2015年)
  • 『日本の新構想: 生成AI時代を生き抜く6つの英智』 (小学館新書2025年)

翻訳書

  • ジョン・ストーバー,シェルドン・ランプトン『粉飾戦争―ブッシュ政権と幻の大量破壊兵器』(インフォバーン、2004年)
  • ミッチ・ウォルツ『オルタナティブ・メディア―変革のための市民メディア入門』(大月書店、2008年)
  • ポール・ロバーツ『食の終焉』(ダイヤモンド社、2012年)
  • マット・タイービ『暴君誕生――私たちの民主主義が壊れるまでに起こったことのすべて』(ダイヤモンド社、2017年)
  • ベス・メイシー『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』(光文社、2020年)
  • ボブ・トゥークスベリー『野球の90%はメンタル』(光文社、2022年)

マル激本

マル激をテーマ別に収録したもの

  • 『漂流するメディア政治―情報利権と新世紀の世界秩序』(春秋社、2002年)
  • 『アメリカン・ディストピア―21世紀の戦争とジャーナリズム』(春秋社、2003年)
  • 『ネット社会の未来像』(春秋社、2006年)
  • 『天皇と日本のナショナリズム』(春秋社、2006年)
  • 『中国―隣りの大国とのつきあいかた』(春秋社、2007年)
  • 『教育をめぐる虚構と真実』(春秋社、2008年)
  • 『格差社会という不幸』(春秋社、2009年)
  • 『沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛』(春秋社、2010年)
  • 『地震と原発 今からの危機』(春秋社、2011年)
  • 『増税は誰のためか』(扶桑社、2012年)
  • 『経済政策の射程と限界』(扶桑社、2013年)
  • 『反グローバリゼーションとポピュリズム~「トランプ化」する世界』(光文社、2017年)
  • 『暴走する検察 歪んだ正義と日本の劣化』(光文社、2020年)

出演

ウェブ番組

テレビ

ラジオ

脚注

  1. ^ “7年間当てられなかったフリーランス記者が見た首相会見と菅政権”. 毎日新聞. (2021年2月25日). https://mainichi.jp/articles/20210225/k00/00m/010/110000c 2021年2月25日閲覧。 
  2. ^ 2009年度 他研究科聴講科目リスト”. 早稲田大学 (2009年3月26日). 2021年2月26日閲覧。

関連項目

外部リンク

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