シモツケソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 21:46 UTC 版)
シモツケソウ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Filipendula multijuga Maxim.[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
シモツケソウ | ||||||||||||||||||||||||
変種 | ||||||||||||||||||||||||
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特徴
根茎は太い[7]。茎は高さ20-100 cm[10]、直立し[8]、細長く、上部で枝分かれする[9]。頂小葉は長い葉柄があり[8]奇数羽状複葉[10]、長さ5-10 cmで5-7裂し(5裂のものが多い[6])、先は鋭く尖り、縁に不揃いの鋸歯がある[4]。根生葉の側小葉は多数あり、長さ3-30 mm[3]、下部のものほど小さく[4]、8-10対が対生する[10]。葉の基部の托葉は半円状で[10]、薄く、乾くと褐色を帯び、茎に沿って立つ[4]。花は直径4-5 mmで[4]、茎頂に集散状散房花序で多数付く[10]。花弁は3-5個、倒卵状円形、縁に小さな凹凸があり[8]、淡紅色[4]。雄蕊は多数で花弁よりも長く薄紅色、花糸は糸状[8]。花期は6-8月[11][10]。雌蕊の花柱は4-5個[9]。萼片は4-5個、卵形、鈍頭で反り返り、毛はない[9]。果実は痩果、左右より扁平な長楕円形で、短い柄があり[7]、無毛だが、ときに縁に毛があり[4]、短い柄がある[3]。痩果の稜に毛がある変種は、アカバナシモツケソウ(赤花下野草、学名:Filipendula multijuga Maxim. var. ciliata Koidz.[2])と呼ばれている[3][9]。白色の花を付ける品種はシロバナシモツケソウ(白花下野草、学名:Filipendula multijuga Maxim. f. albiflora (Makino) Okuyama)と呼ばれている[12]。染色体数は2n=14(2倍体)[3]。
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頂小葉は5裂し、先は鋭く尖り、縁に不揃いの鋸歯がある
分布と生育環境
日本の固有種で、本州(関東地方以西)、四国、九州に分布する[3]。基準標本は、日本のもの[3]。田中澄江による『新・花の百名山』では、山梨県の秩父山地にある乙女高原を代表する花の一つとして紹介されている[13]。変種のアカバナシモツケソウは関東地方北部、長野県と山梨県の山地に分布する[7]。
低山地帯から亜高山帯にかけての日当たりの良いやや湿った草地に生育し[3][10]、しばしば群落をつくる[4]。ハマキガ科ヒメハマキガ亜科ニセギンボシモトキヒメハマキの幼虫が食草としている[14]。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “シモツケソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年1月23日閲覧。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “アカバナシモツケソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年1月24日閲覧。
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- ^ a b c d e f g h i j k 林 (2009)、410頁
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- ^ a b c d e f g h i j 小野 (1987)、433頁
- ^ a b c d e 高村 (2005)、230頁
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “シロバナシモツケソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年1月24日閲覧。
- ^ 田中 (1995)、161-163頁
- ^ 〓、坂巻 (1995)、267頁
- ^ a b “福岡県の希少野生生物 福岡県レッドデータブック2011、シモツケソウ”. 福岡県. 2019年1月24日閲覧。
- ^ “天然記念物の概要” (PDF). 米原市. pp. 19-20. 2019年1月24日閲覧。
- ^ “吉野熊野国立公園特別地域内で許可を受けずに採取又は損傷してはいけない植物”. 三重県. 2019年1月24日閲覧。
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- ^ “阿蘇くじゅう国立公園(阿蘇地域)における行為規制一覧” (PDF). 熊本県. pp. 2. 2019年1月24日閲覧。
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- ^ “熊本県の保護上重要な野生動植物リスト−レッドリスト2014−、リスト 維管束植物” (PDF). 熊本県. pp. 8. 2019年1月24日閲覧。
- ^ “京都府レッドデータブック2015、シモツケソウ”. 京都府. 2019年1月24日閲覧。
- ^ “大切にしたい奈良県の野生動植物(植物・昆虫類)のレッドリスト、維管束植物” (PDF). 奈良県. pp. 6. 2019年1月24日閲覧。
- ^ “レッドデータブックおおいた2011、シモツケソウ” (PDF). 大分県. 2019年1月19日閲覧。
- ^ 瀧井康勝『366日誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、290頁。
- ^ a b c d e f 菱山 (2011)、129頁
- ^ 林 (2011)、276頁
- 1 シモツケソウとは
- 2 シモツケソウの概要
- 3 種の保全状況評価
- 4 シモツケソウとシモツケとの比較
- 5 外部リンク
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