インドガン インドガンの概要

インドガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/08 18:03 UTC 版)

インドガン
インドガン Anser indicus
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: マガン属 Anser
: インドガン A. indicus
学名
Anser indicus (Latham, 1790)
和名
インドガン
英名
Bar-headed goose
Anser indicus

分布

アフガニスタンインドウズベキスタンカザフスタン東部、キルギスタジキスタン中華人民共和国西部、ネパールバングラデシュブータンモンゴルロシア南東部[a 1]

日本では、1968年に千葉県、1972年に長崎県、1986年に小笠原などでの記録があるが、かごぬけ個体の可能性もある[1]

種小名indicusは「インドの」の意で、和名と同義。バイカル湖以南のモンゴル高原などで繁殖し、冬季になるとインドなどへ南下し越冬する[2][3][4]

形態

全長71-76センチメートル[2]。翼長オス45-48.2センチメートル、メス40.6-46センチメートル[3]。翼開張140-160センチメートル[2]。頭部の羽衣は白く、眼後部と耳孔を被う羽毛(耳羽)から後頭にかけて2本の黒い筋模様が入る[4]。頸部の羽衣は黒く、側頸に白い縦縞が入る[2][4]。体上面の羽衣は淡青灰色で[3]、羽毛の外縁(羽縁)が白い[4]。胸部から体側面にかけての羽衣は灰色で、後方に向かうにつれ黒みがかる[4]。腹部や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)の白い。尾羽の色彩は黒く、先端と外側尾羽は白い[4]

嘴と後肢の色彩は黄色や橙色[2][3][4]

生態

河川湖沼湿原、農耕地などに生息する[2][5]。昼間は土手などで休み、夕方になると活動する[5]。非繁殖地では大規模な群れを形成する[5]

食性は植物食で、、種子などを食べる[5]

繁殖形態は卵生。4-5月に平均4個の卵を産む[3]。抱卵期間は28-30日[3]


  1. ^ 初野謙「迷鳥大図鑑」『BIRDER』25巻10号、文一総合出版、2011年、21頁
  2. ^ a b c d e f 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、103頁。
  3. ^ a b c d e f g 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、27頁。
  4. ^ a b c d e f g 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、87頁。
  5. ^ a b c d 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、136頁。
  1. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2009. Anser indicus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.


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