アラビア文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 05:16 UTC 版)
非アラビア語における使用と、特殊な字母・記号
アラビア文字は、アラビア語以外の言語でも用いられている。
現在アラビア文字を用いている言語は、
等である。
これらの言語には、アラビア語には無い発音もあるため、それらを表現するためにいくつかの字母・記号が追加されている。
歴史的には、トルコ語、中央アジアのチュルク系諸語や、マレー語(ジャウィ文字)、スワヒリ語等、イスラム圏全域の諸言語でもアラビア文字が使用されていた。
コンピュータ
キー配列
文字コード
アラビア文字のために、以下のような文字コードが存在する。
- ASMO 449 - 7ビットのコード。アラビア語専用
- ASMO-708 - ASMO-449 を元にした8ビットのコード。ほかにIBM PC互換の罫線素片などを含む。
- ISO/IEC 8859-6 - 8ビットのコード。アラビア文字に関しては ASMO-708 に同じ
- MS-DOS のコードページ 720。上記の8859-6などとは互換性がない。
- MS-DOS のコードページ 864。アラビア語タイプライタと同様に、語頭、語中、語末、独立形で別の符号位置を与えている。
- Microsoft Windows のコードページ 1256。アラビア文字のほかにペルシャ文字、ウルドゥー文字に対応しているほか、フランス語のアクセントつき文字も含む(小文字のみ、ÿ を除く)。他のコードとの互換性はない。
Unicode では、以下のブロックを定義している。
- Arabic (U+0600 - U+06FF)
- Arabic Supplement (U+0750 - U+077F) アフリカの諸言語、コワール語、トールワリー語、ブルシャスキ語、古いペルシャ語の文字
- Arabic Extended-A (U+08A0 - U+08FF) アフリカ(セネガル、チャド、カメルーンなど) の諸言語、ロヒンギャ語の文字、フィリピンで使用する文字などを含む[6]。
- Arabic Presentation Forms-A (U+FB50-FDFF)
- Arabic Presentation Forms-B (U+FE70-FEFF)
脚注
注釈
- ^ 同時代の世俗的な碑文等では、点は既に現行のものにかなり近い形で使われている。
出典
- ^ “Arabic Alphabet”. Encyclopaedia Britannica online. 2015年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月16日閲覧。
- ^ フィリップ・K・ヒッティ、『アラブの歴史(上)』岩永博 訳、講談社(学術文庫)、1982年、48頁
- ^ a b c Austa Somvichian-Clausen(訳:三枝小夜子) (2017年10月16日). “北欧バイキングの死装束にアラビア文字見つかる”. ナショナルジオグラフィック日本版サイト. ナショナルジオグラフィック. 2022年2月25日閲覧。
- ^ Henri Neuendorf (2017年10月19日). “Debunking Viral Story, Art Historian Says ‘Allah’ Does Not Appear on Ancient Viking Garment”. Artnet News. 2022年2月25日閲覧。
- ^ クルド語禁止が再燃 -嘆願書28行中、45文字が反政府的
- ^ Lorna A. Priest, Martin Hosken (SIL International) (2010年8月12日). “Proposal to add Arabic script characters for African and Asian languages”. 2013年10月17日閲覧。
- 1 アラビア文字とは
- 2 アラビア文字の概要
- 3 アラビア文字と言語
- 4 太陽文字・月文字
- 5 字母
- 6 母音の表現
- 7 非アラビア語における使用と、特殊な字母・記号
- 8 関連項目
- 9 外部リンク
アラビア文字と同じ種類の言葉
- アラビア文字のページへのリンク