はたらく一家 はたらく一家の概要

はたらく一家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/01 07:14 UTC 版)

概要

1941年版の表紙

初出は、雑誌『自由』の1937年8月号。その後短編集『はたらく一家』(吉田貫三郎装幀、三和書房、1938年11月)に収録される。映画化の後、収録作品をいくつか入れ替え、桜井書店版(柳瀬正夢装幀、1941年4月)が刊行されている。この桜井書店版は、1946年に再版された。1948年には収録作品をいくつか差し替えて、新潮文庫として刊行されている。

評価

中島健蔵は、1937年7月の『報知新聞』の文芸時評でこの作品をとりあげ、「どうにもならない生活苦に対する少年の反抗と、その反抗が容易に通らない経緯が、例の通り極めて着実な書き方でびしびしと盛られている。私は、この小説を今月第一の作として推す」と評した。

坂口安吾は、桜井書店版の再版を読んで、1947年発表の「通俗と変貌と」と題するエッセイで、「これも、やつぱり、読物だ」「読まれることは当然なのだがそれを文学だと思つてはいけない。」と評した[1]

映画

はたらく一家
監督 成瀬巳喜男
脚本 成瀬巳喜男
原作 徳永直
出演者 徳川夢声
本間敦子
生方明
伊東薫
音楽 太田忠
撮影 鈴木博
編集 岩下広一
製作会社 東宝映画
配給 東宝映画
公開 1939年3月11日
上映時間 65分
製作国 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

1939年3月11日日本劇場で公開された日本映画。製作は東宝映画モノクロ。上映時間は65分。

スタッフ

 

キャスト

映画の一場面
  • 石村(職工):徳川夢声
  • 石村ツエ(女房):本間敦子
  • 石村希一(長男):生方明
  • 石村源二(次男):伊東薫
  • 石村昇(三男):南青吉
  • 石村栄作(四男):平田武
  • 石村幸吉(五男):阪東精一郎
  • 石村ヒデ(長女):若葉喜世子
  • 小川先生:大日方伝
  • 光子(喫茶店の娘):椿澄枝
  • 工場の組長:真木順
  • 職工:藤輪欣司

外部リンク


  1. ^ 『書評』(第2巻第1号、1947年1月1日)


「はたらく一家」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「はたらく一家」の関連用語

はたらく一家のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



はたらく一家のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのはたらく一家 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS