是とは? わかりやすく解説

是(ぜ)とは、正しい、またはそのものを指す言葉である。一般には、事実理にかなっている状態を示す際に用いられる例えば、「是非」という表現では、正しいと誤っていることを区別する意味で使われるまた、仏教用語として色即是空」という言葉見られるように、現象真実一致していることを表す場合もある。現代では、公的な方針主義を示す「国是」としても使用される。この言葉は、文脈によって様々な意味合いを持つが、基本的に正確性事実を指す際に用いられる

こ【是/×此】

読み方:こ

[代]近称指示代名詞。これ。ここ。

眼前の、または話題事物をさし示す。この。

沖つ鳥胸(むな)見る時羽たたぎも—も相応(ふさ)はず」〈記・上・歌謡〉

話し手に近い場所をさし示す。ここ。→この →こは

ほととぎす—よ鳴き渡れ灯火(ともしび)を月夜(つくよ)になそへその影も見む」〈四〇五四


ぜ【是】

読み方:ぜ

常用漢字] [音](呉) [訓]これ この

正しい。「是非・是是非非

正しいと考える。「是正是認

正し方針。「国是社是

これ。この。「色即是空(しきそくぜくう)・如是我聞(にょぜがもん)」

名のり]すなお・ただし・つな・ゆき・よし


ぜ【是】

読み方:ぜ

道理かなっていること。正しいこと。「はたして—か非か」⇔非。


これ【×此れ/是/×之/維/×惟】

読み方:これ

[代]

近称指示代名詞

話し手持っている物、または、話し手のそばにある物をさす。このもの。「—は父の形見の品です」「—を片付けてください

話し手が、いま話題にしたばかり事物などをさす。このこと。このもの。「全世界の平和。—が私の切なる願いだ」

話し手当面している事柄をさす。このこと。「—を仕上げてから食事にしよう」「—は困ったことだ」

話し手の現にいる場所をさす。ここ。「—へどうぞ」

話し手存在している時をさす。今。「—から出かけるところです」

話し手のすぐそばにいる親しい人をさす。現代では多く自分身内をいう。「—が僕のフィアンセです」

㋖《漢文の「之」「是」などの訓読から》判断対象強調してさす。「…とは—いかに」「—すなわち」

一人称人代名詞話し手自分自身をさす。わたし。

「—は河内の国交野郡(かたのごほり)、禁野の雉領にすまひする者でござある」〈虎清狂・禁野


こ‐こ【×処/×所/×此/是/×爰/×茲】

読み方:ここ

[代]近称指示代名詞

話し手が現にいる場所をさす。「私の生家は—からそう遠くはない」

話し手周囲の人が現に置かれている状況程度、または局面をさす。「事—に至ってはもう手の打ちようがない」「—まで言っても、まだ分かってくれないのか」

現在を中心としてその前後含めた期間をさす。

今まで。「—一、二年というもの、病気ばかりしていた」

これから。「—数年で街もすっかり変わるだろう」

話し手が、自分へりくだっていう。この身。わたくし。

「—にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取〉

話し手近くにいる人を、軽い敬意込めていう。こちらの人。あなた。

「—に御消息やありし。さも見えざりしを」〈源・紅梅

「此処」に似た言葉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 01:22 UTC 版)

(し、ぜ、これ)




「是」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:29 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 正しいこと。

熟語


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「是」の例文・使い方・用例・文例

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