KHM 51 - 100
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 08:06 UTC 版)
「グリム童話の一覧」の記事における「KHM 51 - 100」の解説
KHM初版タイトル原題取材源備考5151 めっけ鳥 Fundevogel フリーデリケ・マンネル マンネルからシュヴァルム地方の話として送られたもので、もとの提供者は不明。 5252 つぐみの髭の王さま König Drosselbart ハッセンプフルーク家 マイン地方の話で、ドルトヒェン・ヴィルトの話で補足、第2版からパーダーボルン地方の話も取り入れる。 5353 白雪姫 Sneewittchen マリー・ハッセンプフルーク 草稿では白雪姫を生き返らせるのは彼女の父親で、フェルディナント・ジーベルトの話を取り入れ結末を変更している。また第2版以降で母親が継母に変えられる。 54- 背嚢と帽子と角笛 Der Ranzen, das Hütlein und das Hörnlein ヨハン・フリードリヒ・クラウゼ 第2版で「馬鹿のハンス」に代わって追加。初版では「ナプキンと背嚢と砲蓋と角笛の話」としてより短いものが37番に収められている。 5555 ルンペルシュティルツヒェン Rumpelstilzchen ドルトヒェン・ヴィルト、ハッセンプフルーク家 二つの情報源からの話を合成、2版以降ではリゼッテ・ヴィルトからの話を取り入れ結末が変更されている。 5656 恋人ローランド Der liebste Roland ドルトヒェン・ヴィルト 5757 黄金の鳥 Der goldene Vogel マールブルクの救貧院の老女 第2版以降でフィーマンの話から補足。 5858 犬と雀 Der Hund und der Sperling グレートヒェン・ヴィルト 初版では「忠実な雀の名付け親」のタイトルで、第2版でフィーマンの話から後半を差し替え改題。 59- フリーダーとカーテルリースヒェン Der Frieder und das Katherlieschen ドロテーア・フィーマン 第2版で「白鳥王子」に代わって追加。グリムの注にツヴェールン地方の話とある。 60- 二人兄弟 Die zwei Brüder ハクストハウゼン家 (?) 第2版で「金のたまご」に代わって追加。グリムの注にパーダーボルン地方の話とある。 61- 水呑百姓 Das Bürle ドロテーア・フィーマン 第2版で「すぐに金持ちになった仕立て屋の話」に代わって追加。 62- 蜜蜂の女王 Die Bienenkönigin A.L.グリム 『こどものメルヒェン』(1809年) 初版では64番の「ぼけなすの話」のⅡで、第2版で独立。 63- 三枚の鳥の羽 Die drei Federn ドロテーア・フィーマン 初版ではおそらくヴィルト家からのものが「ぼけなすの話」のⅢとして収録。第2版でフィーマンからのものになり独立。 64- 黄金のがちょう Die goldene Gans ハッセンプフルーク家 初版では64番の「ぼけなすの話」のⅣで、第2版でハクストハウゼン家の話と合成され単独で64番となる。 6565 千匹皮 Allerleirauh カール・ネーリッヒ 『シリー』(1798年)、ドルトヒェン・ヴィルト 長編小説の一挿話とヴィルトからの話の融合。初版では主人公の娘は実父の王と結婚するが、第2版では結婚相手は別の王になる。 66- 子ウサギのおよめさん Häsichenbraut ゲオルク・フリードリヒ・ファーレンシュタイン 第2版で「どんちゃか騒ぎ」に代わって追加。ファーレンシュタインがポメラニアのヴェンデンランデで聞いた話という。 6767 十二人の狩人 Die zwölf Jäger ジャネット・ハッセンプフルーク 初版時のタイトルは「王さまとライオン」で、第2版で改題。 68- どろぼうの名人とその大先生 De Gaudeif un sien Meester イェンニー・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ イェンニーはアネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフの姉。第2版で「夏の庭と冬の庭」に変わって追加。 6969 ヨリンデとヨリンゲル Jorinde und Joringel J.H.ユング=シュティリング 『ヘンリヒ・シュティリングの青春』(1777年) ユング=シュティリングの自伝的小説から。 70- 三人のしあわせもの Die drei Glückskinder ハクストハウゼン家 第2版で「オケルロ」に代わって追加。グリムの注にパーダーボルン地方の話とある。 71- 六人男、世界を股にかける Sechse kommen durch die ganze Welt ドロテーア・フィーマン (?) 第2版で「ネズミ皮の王女」に代わって追加。グリムの注にツヴェールン地方の話とある。 72- 狼と人間 Der Wolf und der Mensch ハクストハウゼン家 第2版で「梨の小僧は落ちない」に代わって追加。ハクストハウゼン家によるパーダーボルン地方の話と、バイエルン地方の話を併せる。 73- 狼と狐 Der Wolf und der Fuchs 第2版で「人ごろし城」に代わって追加。グリムの注にヘッセンの話とある。 74- 狼と名付けをたのんだ奥さま Der Fuchs und die Frau Gevatterin 第2版で「泉の子ヨハネスと泉の子カスパール」に代わって追加。グリムの注にドイツ-ベーメン地方の話とある。 75- 狼と猫 Der Fuchs und die Katze 第2版で「フェニックス鳥」に代わって追加。グリムの注にシュヴァイフの話とある。 7676 なでしこ Die Nelke ドロテーア・フィーマン 初版はハッセンプフルーク家からの話で、第2版でフィーマンからの話に変えられる。 77- 知恵者のグレーテル Die kluge Gretel アンドレアス・シュトロブル『新たに色づけされた復活祭の卵』(1700年) 第2版で「さしもの師とろくろ師の話」に代わって追加。 7878 としよりのおじいさんと孫 Der alte Großvater und der Enkel J.H.ユング=シュティリング 『ヘンリヒ・シュティリングの徒弟時代』(1778年) 7979 水の精 Die Wassernixe マリー・ハッセンプフルーク 8080 めんどりの死んだ話 Von dem Tode des Hühnchens ブレンターノが『少年の魔法の角笛』の付録に載せたものを改筆。グリムの注にヘッセンの話とある。 81- のんきぼうず Bruder Lustig ゲオルク・パッシー 第2版で「鍛冶屋と悪魔」に代わって追加。パッシーがウィーンで聞き取った話という。 82- 道楽ハンスル De Spielhansl 第2版で「三人姉妹」に代わって追加。フリートベルクの話。 83- 幸せハンス Hans im Glück アウグスト・ヴェルニッケ 『占い棒』(1818年) 第2版で「貧しい女の子」(「星の銀貨」KHM153)に代わって追加。 84- ハンスの嫁取り Hans heiratet プレトリウス 『占い棒』(1667年) 第2版で「お姑」に代わって追加。 8563 黄金の子供たち Die Goldkinder フリーデリケ・マンネル 初版で63番だったものを移動。 8686 狐とがちょう Der Fuchs und die Gänse ハクストハウゼン家 初版から第7版まで一貫して第1巻巻末に置かれる。 8787 貧乏人と金持ち Der Arme und der Reiche フェルディナント・ジーベルト 初版より一貫して第2巻巻頭に置かれる。 8888 鳴いて跳ねるひばり Das singende springende Löweneckerchen ドルトヒェン・ヴィルト 8989 がちょう番の女 Die Gänsemagd ドロテーア・フィーマン 9090 若い大男 Der junge Riese ハノーファーの牧師ゴールトマン 9191 土の中の小人 Dat Erdmänneken ルドヴィーネ・ハクストハウゼン パーダーボルン地方の話。 9292 金の山の王さま Der König vom goldenen Berg グリムの注釈に「ある兵士から聞いた」とある。 9393 大がらす Die Rabe ハノーファーの牧師ゴールトマン 9494 賢い百姓娘 Die kluge Bauerntochter ドロテーア・フィーマン 95- ヒルデブラントおじい Der alte Hildebrand 第2版で「ガラス瓶の中の化け物」(KHM99)に代わって追加。オーストリアドイツ語による話。 9696 三羽の小鳥 De drei Vügelkens ケーターベルク山の羊飼い 9797 命の水 Das Wasser des Lebens ハクストハウゼン家 同家から聞いたパーダーボルン地方の話と別のヘッセンの話とを合成。 9898 もの知り博士 Doktor Allwissend ドロテーア・フィーマン 9994 ガラス瓶の中の化け物 Der Geist im Glas ベーケンドルフの仕立て屋 初版第2巻の9番(通巻で94番目)から第2版で通巻99番に移動。 100100 悪魔の煤けた相棒 Des Teufels rußiger Bruder ドロテーア・フィーマン
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