ジャバ‐かいはつキット【Java開発キット】
読み方:じゃばかいはつきっと
JDK
読み方:ジェーディーケー
別名:Java開発キット
JDKとは、プログラミング言語「Java」のソフトウェア開発キットの呼び名である。かつてはSun Microsystemsが配布しており、同社がOracleに買収されて以降はOracleが配布している。
JDKにはコンパイラやデバッガをはじめとする開発者向けの環境がひととおり含まれている。いわゆるJava用のソフトウェア開発キット(SDK)であり、その意味でJava用のSDKがJDKであるという言い方をし得る。ただしJDKにはSDKには本来含まれない構成要素も含まれており、厳密な意味でJDKがSDK(のJava版)といえるか否かという点には議論の余地が残る。
JDKは開発者向けのツール群である。Javaの実行環境のみ含んだ製品はJREと呼ばれる。
JDKの過去のバージョンは「Oracle Java Archive」のウェブページ上でリスト化されており、一覧およびダウンロードが可能である。ただし旧バージョンに対してはセキュリティパッチのアップデート等は行われておらず、現行の製品に対しての旧バージョンJDKの使用は推奨されない。
参照リンク
Oracle Java Archive
Javaの古いバージョンおよび関連ドキュメントはどこで入手できますか。 - Java
Java Development Kit
(Java開発キット から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 22:00 UTC 版)
Java Development Kit (JDK) はオラクル(旧サン・マイクロシステムズ)により提供されている、プログラミング言語Javaを使ってJavaアプリケーションおよびその他のソフトウェアコンポーネントを構築するためのソフトウェア開発キット (SDK) および開発環境である[1]。Linux、macOSまたはWindows向けのパッケージがそれぞれ用意されている。JDK 11まではSolaris向けのパッケージも用意されていた[2][注釈 1]。JavaのAPIセットおよび実行環境 (Java Runtime Environment, JRE) はその用途ごとに、Java Platform, Standard Edition (Java SE)、Jakarta EE、Java Platform, Micro Edition (Java ME) などのエディション(プロファイル)が用意されているが、JDKはJava SE向けの開発に対応する。Java EE向けの開発にはJava EE SDKが[3]、Java ME向けの開発にはJava ME SDKが[4]それぞれ用意されている。
注釈
- ^ Java 12以降をSolaris上で利用したい場合、OpenJDKを使用することが推奨されている。Update on Oracle Java on Oracle Solaris | Oracle Solaris Blog
出典
- ^ Java SE Development Kit 13- - Downloads
- ^ Java SE Development Kit 11- - Downloads
- ^ Java EE - Downloads: GlassFish and Java EE 8 | Oracle Technology Network | Oracle
- ^ Java ME SDK
- ^ “Sun's May 8th announcement of source code for JDK”. 2012年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月10日閲覧。
- ^ “JDK 5.0 Java Annotation Processing Tool (APT)-related APIs & Developer Guides -- from Sun Microsystems”. 2012年8月5日閲覧。
- ^ “Java SE Downloads”. Oracle. 2013年7月10日閲覧。
- ^ "Java EE 7 SDK distributions require JDK 7" “Java Platform, Enterprise Edition 7 SDK - Installation Instructions”. Installing the Software. Oracle. 2013年7月10日閲覧。
- ^ “developerWorks : IBM developer kits : Downloads”. 2012年8月5日閲覧。
- ^ “JRockit Family Download page”. 2012年8月5日閲覧。
- ^ “Support at Apple”. 2006年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月10日閲覧。
- ^ “Java Linux Contact Information”. 2007年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月5日閲覧。
- ^ “Java-Linux Latest Information”. 1996年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月5日閲覧。
- 1 Java Development Kitとは
- 2 Java Development Kitの概要
- 3 JDKの内容
- 4 JDKとSDKの曖昧さ
- 5 脚注
Java開発キット (JDK)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:15 UTC 版)
「Java」の記事における「Java開発キット (JDK)」の解説
詳細は「Java Development Kit」を参照 Java開発キット (Java Development Kit) は、Javaプログラムを開発するために必要なソフトウェアである。Java実行環境も内包している。Javaコンパイラなどの基本開発ツール、各種開発サポートツール、Java APIで構成されている。前述のエディションによって開発ツール内容とAPI構成に違いがある。Java開発キットの呼称はこれまでに何度か変更されている。 J2SE 1.2.2_004 までは、JDK (Java Development Kit) と呼んでいた。 J2SE 1.4 までは、Java2 SDK (Java2 Software Development Kit) と呼んでいた。 J2SE 5.0 からは再び、JDK (Java Development Kit) と呼んだ。 JavaSE 7 からは、エンタープライズ版とマイクロ版では Java SDK (Java Software Development Kit) と呼び、スタンダード版とカード版では JDK (Java Development Kit)と呼ぶようになった。JDKはSDKの拡張サブセット(SDKの一部分+その他)とされる。 Java API APIは、アプリケーション・プログラミング・インタフェースの頭字語であり、Javaクラスライブラリ内部からプログラマに向けて外部公開されているクラス、インタフェース、メソッド、フィールド、定数の集合である。プログラマはこれを用いて各種ソフトウェアの開発を行う。APIは基本的にクラスライブラリの所属に沿って、パッケージ (package) と呼ばれる名前空間で分類されて提供されている。パッケージは各ワードをピリオドで連結して階層化されている。先頭ワードのjavaは開発元提供の純正基礎版を意味する。他に純正拡張版のjavax、任意団体提供のorg、企業提供のcomがある。 java.lang - Java言語の基礎を扱う。 java.io - ファイル入出力など。 java.util - 動的配列と動的連想配列。データ集合の操作。 java.math - 各種計算を扱う。 java.text - 暦、日付、時間、通貨、文字コードなどの国際化と地域化を扱う。 java.net - ソケット通信を扱う。 java.awt - グラフィカル・ユーザーインターフェイスを扱う。 java.applet - アプレット生成用。 java.beans - ソフトウェアコンポーネント作成用。 java.sql - SQLを扱う。 java.rmi - 分散オブジェクトを扱う。 java.security - セキュリティポリシー、ユーザー認証と権限承認、公開鍵暗号方式など。 統合開発環境と開発支援ツール 統合開発環境 (IDE)は、JDKを中核にしてビジュアルエディターやビルドマネジャーなどの様々な開発支援機能を備えたソフトウェアである。JDKのみだと、メモ帳でプログラムを書きコマンドラインでコンパイルしコンソールでデバッグをするという極めて原始的な作業になるが、IDEを使用する事で多機能エディタコーディングとビルド過程の自動化と視覚的なデバッグが可能になる。Java開発用のIDEは様々な企業と任意団体から公開されている。 NetBeans - (サン・マイクロシステムズ→オラクル)オープンソースIDE。NetBeans.org NetBeans.jp。 Eclipse SDK - (IBM→Eclipse財団)オープンソースIDE。Java用IDEの共通基盤存在である。ここからWebSphere Studio、JBuilderなど様々なIDEが派生している。eclipse.org EclipseWiki。 WebSphere Studio -(IBM)商用IDE。Eclipseに有料プラグイン機能を組み合わせたもの。現在はアップデート停止。WebSphere。 IBM Rational(英語版) - (IBM) Rationalブランド商用IDE。WebSphere Studioの後継製品。 JBuilder - (ボーランド→エンバカデロ・テクノロジーズ)商用IDE。JBuilder2007からEclipseベースになっている。JBuilder。 Oracle JDeveloper - (オラクル)Oracle Application Serverと統合されている。2005年6月28日に無料化した。JDeveloper。 Oracle Workshop for WebLogic - (BEAシステムズ→オラクル)WebLogic(英語版)と統合されている。Oracle Workshop。 BlueJ - (サン・マイクロシステムズ、豪ディーキン大学、英ケント大学の共同開発)フリーIDE。BlueJ。 IntelliJ IDEA - (JetBrains) 商用IDE。Android Studioのベースになった。IntelliJ IDEA。 JCreator - (Xinox Software) 商用IDE。JCreator。 Xcode - (Apple)macOSに付属するIDE。 開発サポートツールは、プロジェクト管理、自動ビルド、デバッグ、モニタリングを容易にする。下記の他にも多くの支援ツールが存在する。 Apache Ant - Javaアプリケーションのビルドツール。Apacheソフトウェア財団のプロジェクトによって開発された。コンパイル、バージョン管理システムとの連携、jar、javadoc生成、ファイルのコピー/移動/削除/変換などの一連の処理を自動化して効率的に実行する。make と同種のツールであり、XMLファイルにビルドの規則を記述する。Java 以外の言語によるアプリケーション開発や、アプリケーション開発以外の用途にも使うことができる。 Apache Maven - Javaアプリケーションのプロジェクト管理ツール。Apacheソフトウェア財団のプロジェクトによって開発された。 Gradle - Apache AntやApache Mavenのコンセプトに基づくオープンソースビルド自動化システム。 JUnit - Javaアプリケーションの単体テストフレームワーク。単体テストを自動化する。xUnitの一種である。テスト駆動開発を支援する。
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