音素文字
音素文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:08 UTC 版)
音素文字(英: segmental script、単音文字とも)とは、表音文字のうち、ひとつひとつの字母でひとつひとつの音素を表す文字体系(例外的に複数の音素を表す文字を持つ場合もある)。アルファベット(英: alphabet)と総称されることもある。 en:Peter T. Daniels は音素文字をさらに細分し、アブジャド、アブギダ、アルファベットに分類した。 かつてアブギダは、音節文字とアルファベットの中間に位置付けられ、しばしば音節文字に分類されたが、今日では、アブギダとアルファベットは、多くの場合アブジャドからそれぞれ別個に発達したものだと考えられている。 音素文字に含まれる字母の数は、表記する言語の音素数に照応しているため、少なくて20程度、多くても50程度までである。
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音素文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 01:40 UTC 版)
音素をそのまま文字として表記するものを、音素文字と呼ぶ。音素文字には、子音あるいは特定の音節を表す基本字母に、母音を表す特殊記号を付加、または字形を変形して一般の音節を表記するアブギダ、子音のみで構成されるアブジャド、そして母音と子音をあらわす文字のあるアルファベットの3つの種類がある。現代において使用される音素文字は、純粋なアブジャドであるフェニキア文字から派生したと考えられている。フェニキア文字はギリシアへ伝わって母音をあらわすアルファベットであるギリシア文字へと変化し、ラテン文字やキリル文字などの文字を生み出した。また、フェニキア文字の変化したアラム文字はインドへと伝わり、世界初のアブギダであるブラーフミー文字を生み出した。この文字の一派はデーヴァナーガリー文字やタイ文字など多くの文字を生みだし、現代においても南アジアから東南アジアにかけての多くの文字はアブギダに属するものとなっている。純粋なアブジャドは現代においては使用されていないが、アラビア文字やヘブライ文字などは純粋ではないがアブジャドに属する。また、音素文字、特にアルファベットは母音も子音も表記する文字があることから表記法を策定しやすく、19世紀以降世界各地の無文字言語が文字を導入する際にはほとんどがアルファベット、なかでもラテン文字を導入した。 表語文字である漢字を使用する中国や、音節文字である仮名文字と漢字を併用する日本などいくつかの文化圏を除いて、現在世界において使用されている文字のかなりが音素文字に属するものである。アルファベットはヨーロッパを中心に南北アメリカ大陸やオセアニアにおいて使用され、アブギダは南アジアから東南アジアにかけて広く使用され、アブジャドは中東で主に使用されている。
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