電子制御式とは? わかりやすく解説

電子制御式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 09:50 UTC 版)

燃料噴射装置」の記事における「電子制御式」の解説

燃料噴射電子的な演算行なうタイプ広く指す。2013年現在燃料噴射装置」や「インジェクションというと大抵こちらの電子制御式である。 ボッシュ・D ジェトロニックD-Jetronic)(19671976年吸入され空気量直接計測するシステムではなく圧力センサー計測したスロットルボディ付近吸入空気圧基本データとし、吸気温センサー計測した吸入空気温度スロットル開度センサーからのスロットルバルブ開度の情報補足データとして吸入され空気量予測する。これも初期タイプ出力アップのみを目的としていたが、O2センサー三元触媒装着することによって排気ガス浄化システムとして継続している。 コスト抑えられるため日本では気筒数の少な軽自動車小型自動車用のインジェクションシステムとして使用されている。 'D'は ドイツ語の"Druck"(圧力)を意味しており、エンジン温度エンジン回転数並んで吸入エア量をインテークマニホールド設置され負圧センサ測定したインテークマニホールド圧を元に計算が行われ、インジェクタ内のシステム圧を一定に保つ電動フューエルポンプ組み合わせたVW 1600 LE/TLEに搭載され量産型乗用車世界初の電子制御式ガソリン燃料噴射システムとして1967年登場したボッシュ・LジェトロニックL-Jetronic)(19741989年吸入され空気量エアクリーナーとスロットルボディの間に装着したエアフローセンサーで直接計測することで、吸入空気量基本データとして燃料噴射量決定する。 エアフローセンサーは、初期タイプではフラップ式のものが使われていたが、これだと吸気管内での抵抗になるため、ホットワイヤー式やカルマン渦式のエアフローセンサーが採用されるようになった吸入空気脈動による計測誤差少ないので、気筒数の多いエンジン採用されることが多い。また、吸入空気過給するターボチャージャースーパーチャージャー装着させたエンジンにも向いている。 三元触媒排出ガス浄化用いられるようになり、O2センサー用いたフィードバック制御必要になった時期から急速に発達した。 名称の "L" は、エアフローセンサーをドイツ語で "Luftmengenmesser" と呼ぶことから来ている。 ボッシュ・KE ジェトロニック(KE-Jetronic)(19851993年吸入され空気量フラップ式のエアフロセンサーで計測するシステムで、その他は機械式のインジェクションシステムと変わり無かった排気ガス浄化としてO2センサー三元触媒装着して対応するようになった。 なお二輪車等で排出ガス規制対象外車種においては、電子制御式ながら主としてアクセル開度とエンジン回転数から噴射量を決定しており、実際吸入空気量質量)を計測していないものがある。

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電子制御式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 15:02 UTC 版)

シャッター (カメラ)」の記事における「電子制御式」の解説

シャッターそれ自体機械であることに変わりはないが、いわゆるメカトロニクス」による電子制御ソレノイドなどによる電気機械的な駆動動作を行うものであるマイクロコンピューター水晶振動子クオーツ)などを利用しており、自動露出機構との連動も可能である。精度の高いシャッター速度制御が可能であるが、電源が必要であり、電源電圧低下する極寒地などでは動作信頼性低下する場合もある。絞り優先AEなど、シャッター速度自動的に制御するためには、事実上電子式シャッター不可欠である。機構としては、シャッター膜・シャッター羽根電磁石直接駆動するものと、駆動そのもの機械式シャッター閉じ動作遅延のみ電磁石制御する方式があり、電子制御プログラムシャッターなどの多く前者絞り優先方式レンズシャッターコパルの「コパルエレク」など)および電子制御フォーカルプレーンシャッター後者方式用いている。

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