オーツー‐センサー【O2センサー】
O2センサー
一般に三元触媒の前に装着され、排気中の酸素の有無を検出するセンサー。空燃比が理論空燃比より濃い場合、電圧が発生し、薄い場合には電圧が発生しないという起電力特性をもつ。理論空燃比において出力電圧を大きく変化させる特性から、三元触媒を効率よく作動させる理論空燃比に制御するためのセンサーとして使われている。二酸化ジルコニウム製の袋状筒の内外面に白金をコーティングし、排気と接する外側と大気に接する内側との酸素濃度差で起電力を発生させている。
参照 A/Fセンサー、ランダムセンサーO2センサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 01:26 UTC 版)
「エンジンコントロールユニット」の記事における「O2センサー」の解説
酸素の濃淡電池の原理を応用した固体電解質センサーである。円柱状のジルコニア素子に白金のコーティングを施した構造になっており、排気管内に設置される。ジルコニア素子は両面に酸素温度差があると起電力を発生する性質があり、この性質を利用して空燃比を計測する。O2センサーは表面温度が高まると白金の触媒作用により理論空燃比付近を境に起電力が急変する性質を持つため、センサー外面は排気ガスに晒し、センサー内面は大気を導入して空燃比の検出と制御を行っている。燃料噴射装置が登場した当初は、そのエンジンに対してO2センサー1個で燃焼制御が行われることがほとんどであったが、各シリンダーごとに個別にインジェクターが配置されるマルチポイントインジェクション(MPI)形式が一般化した今日では、各シリンダーに対して1個のO2センサーを装着し、シリンダー単位で高度な燃焼フィードバック制御を行うものも増えてきている。
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