辛 夷とは? わかりやすく解説

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こぶし【辛夷/拳】

読み方:こぶし

モクレン科落葉高木山野にみられ、幅広倒卵形。春、より先に大形香りのある白色の6弁花をつける。秋に実が熟す裂けて赤色種子垂れ下がる。名は、つぼみが子供握りこぶし似ているのに由来やまあららぎ。こぶしはじかみ。しんい。《 春》「四つ目垣茶室見えて—哉/漱石

辛夷/拳の画像
コブシの花

しん‐い【辛×夷】

読み方:しんい

コブシ・タムシバなどの花のつぼみ。乾燥させて、漢方頭痛鼻炎などに用いる。


辛夷


辛夷

読み方:シンイshin’i)

コブシまたはタムシバのつぼみを乾燥させた生薬


コブシ

コブシ
科名 モクレン科
別名: コブシハジカミ
生薬名: シンイ(辛夷)
漢字表記
原産 日本朝鮮半島南部
用途 全国野生している落葉高木春に白い花咲きこの花咲きだすと、東北地方では田畑準備に、北関東ではサトイモの植付に、長野京都では味噌仕込むといわれます蓄膿症鼻炎などに用います
学名: Magnolia praecocissima Koidz.
   

タムシバ

タムシバ
科名 モクレン科
別名: ニオイコブシ
生薬名: シンイ(辛夷)
漢字表記 -
原産 日本
用途 山地日本海側多く自生する落葉高木をとって乾燥したものを辛夷「しんい」といい、鎮静鎮痛に、また鼻炎蓄膿症などに用います
学名: Magnolia salicifolia Maxim.
   

ハクモクレン

ハクモクレン
科名 モクレン科
別名: -
生薬名: シンイ(辛夷)
漢字表記 白木蓮
原産 中国
用途 中国原産落葉高木庭園公園に、また街路樹として植えられています。漢方で、つぼみを頭痛鼻炎蓄膿症などに用います
学名: Magnolia heptapeta Dandy
   

こぶし (辛夷)

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

Magnolia kobus

わが国各地をはじめ、済州島分布してます。丘陵山地生え、高さは15メートルほどになります3月から4月ごろ、先に芳香のある白い花を咲かせます遠くから目立つため、かつては春の農作業目印にしたといいます。「タムシバ」に似ていますが、花のすぐ下に小さながあることが特徴です。名前は、果実握りこぶし似ていることから。秋にこの果実熟すと、表面割れて中から赤い種子がでて糸でぶらさがります。
モクレン科モクレン属落葉高木で、学名Magnolia kobus。英名は Northern Japanese magnolia
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モクレン:  更紗木蓮  朴の木  泰山木  白木蓮  紫木蓮  辛夷
ユリノキ:  百合の木

辛夷

読み方:コブシkobushi

モクレン科属す落葉高木早春、白い大型の花を小枝の先ごとにつけ、良い香がある

季節

分類 植物


コブシ

(辛 夷 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/31 10:12 UTC 版)

コブシ(辛夷[8]学名: Magnolia kobus)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。早春に、葉が展開する前に他の木々に先駆けて白い大きな花をつける。花は3枚の萼片、6枚の花弁、らせん状についた多数の雄しべ雌しべをもつ。多数の果実が癒合してごつごつとした集合果を形成する。北海道本州九州済州島に分布するが、観賞用として広く植栽されている。ヤマアララギ、コブシハジカミ、タウチザクラなどの別名がある。


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