第6次イゼルローン攻防戦とは? わかりやすく解説

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第6次イゼルローン攻防戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「第6次イゼルローン攻防戦」の解説

宇宙暦794年/帝国暦485年10月12月10日ラインハルト・フォン・ミューゼル少将として参加、2千数百隻の分艦隊指揮した所属した母艦隊は不明同盟軍兵力艦艇36,900隻、総司令官はラザール・ロボス元帥。他には総参謀長ドワイト・グリーンヒル大将作戦参謀ヤン・ウェンリー大佐補給担当キャゼルヌ准将駆逐艦エルム艦長アッテンボロー少佐シェーンコップ率いるローゼンリッター連隊本隊所属空戦部隊ポプランコーネフ参戦している。また、OVA版では第7艦隊司令官ホーウッド中将第8艦隊司令官アップルトン中将第9艦隊司令官アル・サレム中将登場し、さらに劇中には登場しないがアンドリュー・フォーク中佐作戦参謀として参戦している事がキャゼルヌの口から語られている。 帝国軍イゼルローン要塞駐留艦隊(約20,000隻)。ミュッケンベルガー元帥要塞総指揮執り駐留艦隊メルカッツ大将指揮を執った。参謀として装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将ゼークト大将シュトックハウゼン大将当時から要塞司令官だったかは不明)、シュターデン少将参戦し前線指揮官としてミッターマイヤー准将ロイエンタール准将ビッテンフェルト大佐ケンプ大佐、彼らの部下としてレッケンドルフ大尉オイゲン大尉参戦している。また、ケスラー病気グリンメルスハウゼン代理として要塞に赴き、リューネブルク夫人起こした事件グリンメルスハウゼン記した機密書類についてラインハルト会話している。 ラインハルト限らず、この戦いで一個艦隊司令上の上級指揮官よりも、ミッターマイヤーロイエンタール下位指揮官活躍目立った戦いであった。10月から11月にかけてはイゼルローン回廊同盟出口付近に宙域争奪戦が行われた。ミューゼル分艦隊前哨戦ワーツ分艦隊、キャボット高速機集団撃破するなど数々戦果挙げ、約36,900隻を擁する同盟軍悩ませた。学生時代ヤン敗れた秀才ワイドボーンもこの時ラインハルト奇襲をうけて戦死している。同盟軍グリーンヒル大将作戦参謀ヤン・ウェンリー大佐対策命じラインハルトの手の内を読んだヤン発案による時間差包囲作戦実施したラインハルト危機直面したが、同盟軍戦力出し惜しみしたため助かったその後帝国軍同盟軍要塞おびき寄せるべく後退し前哨戦同盟軍勝利終わった12月1日開始され要塞攻防戦で、同盟軍過去5度攻略失敗踏まえてホーランド少将立案した作戦実施した。これは要塞主砲トゥールハンマー射程境界D線デッド・ライン)と称し同盟軍本隊がそのD線出入りして帝国軍挑発するD線上のワルツ作戦」を展開して囮となり、帝国軍退きつける間に、ホーランド小型ミサイル艦隊を潜入させて要塞本体への奇襲攻撃実行するというものであった。だが、ホーランドの策を看破していたラインハルトミサイル艦隊を捕捉撃破し、さらに同盟軍本体側面から強襲して損害与えた同盟軍本隊ラインハルト率いるミューゼル分艦隊戦力差は15対1と圧倒的に同盟優勢であったが、同盟軍トゥールハンマー射界回廊航行不能宙域の間に狭い紡錘陣形でしか展開できず、ラインハルト15倍の敵の先端部のみと互角に渡り合った。しかし、同盟軍伸びきった陣形見たミュッケンベルガーはトゥールハンマー使用諦めて他の帝国艦隊側面を突かせた。対す同盟軍ヤングリーンヒル発案予備兵力を投入結局戦闘第5次イゼルローン攻防戦同様の混戦となってしまった。 藤崎版では帝国軍同盟軍混戦状態に至ったのは、「D線上のワルツ作戦」とその陰に隠れていたホーランド率い小型ミサイル艦隊を看破したラインハルトミサイル艦隊を側面から強襲して損害与え、そこからさらに同盟軍本体攻撃するところまでは原作と同様であるが、ラインハルトばかりが活躍するのを妬んだ貴族出身艦隊司令官たちが、同盟軍攻撃しようとしてトゥールハンマー射程内を横切ったところをグリーンヒル好機判断して攻勢仕掛けそのままD線内で両軍混戦状態に陥るという流れになっているラインハルトにとっては、帝国側が優位に立っていた戦況貴族出身艦隊司令官愚行によって覆されるのは予想の内であり、「これだから何の功績無く貴族特権出世してきた奴らは!」と愚痴こぼしている。 混戦打開図ったラインハルト積極的な献策によってミュッケンベルガーの了解密かな敵意得て同盟軍帝国軍引き離してトゥールハンマー使用できるようにすべく、自らの艦隊を囮として同盟軍要塞から引き離すことに成功し、それを見たメルカッツ艦隊後退させ、同盟軍要塞主砲射程内におびき寄せることに成功した。策に乗せられトゥールハンマー撃たれ同盟軍大損害を受け、敗走したラインハルトはこの功績によって中将に昇進する。ヤンラインハルト意図見抜き自分でも精力的思える様々な作戦立案したが、悉くロボス却下され同盟軍敗退傍観することしかできなかった。しかし、いくつかの作戦立案功績評価され准将昇進している。圧倒的戦力差があった第5次比較して今回帝国同盟艦隊はほぼ同数であり、その割に同盟健闘したと言えるが、それは戦略面で何ら意味の無い事であった。 この乱戦最中シェーンコップ率いるローゼンリッターは、リューネブルクとの決着をつけるべく強襲揚陸艦帝国艦を次々と襲撃リューネブルクへの「伝言」を書き残して挑発するという策でリューネブルク追い込んだ。元々帝国軍内部肩身狭かった亡命者リューネブルクはこの件で居場所なくなり司令官であるミュッケンベルガーに呼びつけられて責任を取らされる形で自ら揚陸艦出撃し、シェーンコップとの一騎討ち及んで敗死した。 なお、本会戦と既述ヴァンフリート星域会戦あわせた長編千億の星、千億の光」は、原作発表順では帝国側の最終エピソードである(1988年)。

※この「第6次イゼルローン攻防戦」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「第6次イゼルローン攻防戦」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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